進撃の巨人・第3巻のあらすじのまとめ
ストーリー・あらすじ
- 壁(の門扉)を壊され、巨人たちに侵入を許したトロスト区で戦う兵士たち。
- 住民の避難は終わったのでいったん壁の上に退避したい。ガス欠なので一旦燃料を補給する必要がある。しかし、補給部隊が沈黙。どうにかしないといけない。
- 絶望的な状況だったが、「謎の巨人」の登場によりやや風向きが変わる。
- アルミンの提案により、巨人を倒してくれる「謎の巨人」をうまく利用して、戦いを避けつつガスや武器がある本部の建物へ移動することに。アルミンの参謀っぷりが伺える。
- 本部への移動は成功。しかし、本部の中にも巨人が7体いる。こいつらをどうにかしないとガスの補給もできないし、壁の上にも逃げられない。
- アルミンがまた作戦を提案。大勢の人間で巨人を引きつけつつ、鉄砲で目を撃つ。そして、背後に隠れている運動能力が高い7人の兵士がうなじを切り裂く。もちろん、アルミンは鉄砲隊。
- ジャンとコニーが巨人討伐に失敗。しかし、すかさずミカサとアニがフォロー。アニは意外と優しい。
- これで無事に脱出可能な状況になった。
- 外を見ると「謎の巨人」が他の巨人に食われそうになっている。さすがに相手が多いので大変そう。
- ジャンは「もう関係ないから逃げようぜ」的な態度。
- アルミン、ミカサ、ライナーあたりは「もしかしたら味方にできるかも」と希望的観測を述べる。アニも加勢。
- そうこうしているうちに、「謎の巨人」が他の巨人を全部倒してしまう。そして自分も力尽きて倒れる。
- 倒れた巨人のうなじから、エレンが登場……。
- 回想シーン。エレンが巨人に食われたときの胃の中での様子。足を食われ、腕を噛み切られてもまだ諦めないエレン。
- 「この世から……一匹残らず……オレが……この手で……」などと言いながら、巨人の体を突き破って巨人エレンが登場。
- 巨人を倒しまくりハイになるエレン。「駆逐……してやる……この世カラ……一匹残ラズ……」「モットダ…… モットコロス…… モットコロシタイ…… モット……イッパイ」
- エレン目覚める。夢だったのか……?
- 我に返ると、大勢の兵士が目の前で武器を持って構えている。そばにはミカサとアルミン。
- 壁内の人類にとって「巨人 = 敵」なので、巨人化するエレンも敵とみなされてしまう。エレンはキッツ・ヴェールマン隊長に対して必死の説得を試みるも、大砲が発射されてしまう。エレンはとっさに巨人化して砲弾を防ぎ、ミカサとアルミンを守る。
- 巨人化してしまったため、兵団はさらにヒートアップやっぱりエレンを殺そうという流れに。
- 時間がない中でエレンは2つの道を考える。1つは自分ひとりがこの場を離れ、自宅の地下室を目指すこと(おそらく巨人の正体や世界を救うヒントがわかるから)。もう1つは、兵団を説得して巨人の力を人類に活かすこと。
- 説得のためにアルミンが立ち上がる。
- 途中まではうまくいったが、やはりキッツ隊長は聞く耳を持たない。不安過ぎて考えることを放棄してしまっている。
- キッツ隊長が再び大砲発射の合図をしようと手を上げたところで、ピクシス司令(話のわかるリーダー。人類の住む世界の南エリアを指揮している)が登場。キッツ隊長を小鹿呼ばわり。エレンたちの話を聞いてくれることに。
- ピクシス司令との会話を経て、エレンの力を使い、壁の穴を塞ぐことになる(巨人エレンが街に落ちている大岩を担いで穴まで持っていく)。
- ピクシスの名演説が展開される。4年前(846年)のウォール・マリア奪還作戦は、口減らしであったことが発覚した。この作戦でアルミンの祖父が亡くなる。
- トロスト区奪還作戦へ。多くの兵士が集まり街の隅っこに巨人を誘導している間に、巨人エレンが大岩を運ぶというもの。
- エレンは巨人化直後、岩には目もくれず近くにいたミカサを殴りかかってしまう……。
特別編・リヴァイ兵士長
- 特別編が組まれるぐらい特別なリヴァイ兵士長。
- 背は小さくて口は悪いが人類最強である。そして、仲間思い。人気ナンバーワンキャラ。
- エレンたちがトロスト区で巨人たちと戦っている間、精鋭部隊の「調査兵団」は壁外調査へ出かけていた。
- そのときの様子を描きつつ、リヴァイ兵士長がどんなやつなのかを紹介するエピソード。
- 一人で巨人数体を瞬殺してしまう。本当に強い。人類最強は伊達ではない。
- このマンガは巨人が圧倒的に強く、かんたんに人を食ってしまうが、リヴァイ兵士長は別。ミカサもかなり強い人間として描かれているが、彼は別格。段違いである。
- 後々まで重要な役割を占める。
発売日:2010年12月9日(木)
伏線・謎・ヒント
- なぜエレンは巨人になれたのか。
- 地下室に巨人や世界の秘密を隠しているだろうと思われるエレン父。エレンは彼の行動に対してやや不信感を抱いている様子が伺える(なぜ、わざわざ隠した?)。
- アルミンの頭脳。右も左も分からない絶望的状況で、初めて見た「謎の巨人」を利用することを咄嗟に思いつくファインプレイ。
- アルミンは自分の立体機動装置をミカサに託し、「自分は置いて行け」と言う(僕を担いで一緒に連れて行ってくれとは言わない)。
- 「謎の巨人」についてやたら情報を欲しがるライナー(本部到着直後の慌ただしい状況の中でコニーに食いついている)。聞いていないふりをしつつもピクっと動くアニ。
- アルミンはエレンに言われるまでは自分の長所に気づいていなかった。自分は弱い人間でいつも助けられる立場である、エレンやミカサの足手まといだと思っていた。
- ところが、エレンはアルミンを頼りにしており、正しい判断ができる聡明な人間であると認めている。最初の巨人襲来のとき、アルミンがハンネスさんを呼びに行ったおかげでエレンとミカサは救われた。
- これがきっかけとなり、アルミンは目を覚まし意を決して説得に向かう。アルミンは自己肯定感が低く、誰かに認めてもらいたい承認欲求が強いタイプだと考えられる。
- 巨人に殺されることより先に、人同士が争い殺し合うかもしれない状況。
- 口減らし作戦が行われていたように、人類は深刻な食糧難であることがわかる。領地を取り戻すことは、居住地の確保もさることながら、なによりも農地を確保するためにも最優先事項である。
- 巨人化したエレンはなぜミカサを殴ったのか?