ミカサの頭痛一覧(+エレン)
ミカサとエレンの頭痛シーンをまとめています。
ミカサの頭痛シーン一覧
話 | 状況 | セリフ | 回想 |
---|---|---|---|
2話 | カルラ死亡 | またか | - |
5話 | 母娘を救出※右手? | どうしてこんな時に思い出す…? | 誘拐事件 |
6話 | 誘拐後の山小屋 | 痛い…寒い… | ←回想中 |
7話 | ガス欠※右手? | またこれだ~ | 人拐い討伐 |
29話 | 女型がエレンを捕食 | 行かないで | - |
45話 | エレンの誘拐後 | またこれか | - |
83話 | アルミンが瀕死 | アルミン? | - |
109話 | ルイーゼの敬礼 | - | エレンの人拐い殺し |
112話 | 4者会談 | …ない | エレンの人拐い殺し |
138話 | 戦闘中 | あれが最後だなんて | ミカサの理想の世界 |
138話終了時点で、計10回あります。
それぞれどのような状況で発生し、前後の描写はどのようなものだったのか整理します。
1巻2話「その日」カルラが食べられた時
©諫山創 講談社 進撃の巨人 1巻2話「その日」
エレンの母カルラが巨人に捕食された後、ハンネスさんに連れられて避難しているとき。
セリフは「…あぁ、またこれか…」
「またこれか」というセリフから、頭痛が初めてではないことがわかります。
2巻5話「絶望の中で鈍く光る」助けた少女と母にお礼を言われた時
©諫山創 講談社 進撃の巨人 2巻5話「絶望の中で鈍く光る」
トロスト区攻防戦。避難中の住民を助けようと巨人を倒した後、ルイーゼと母にお礼を言われ、敬礼で返した直後に頭痛。
その後、イアンと会話した後に手首ズキズキいっているような描写。
セリフ(モノローグ)は「どうしてこんな時に思い出す…?」
ここから844(年)の回想へ。
2巻6話「少女が見た世界」拐われた山小屋にて
©諫山創 講談社 進撃の巨人 2巻6話「少女が見た世界」
5話でミカサが頭痛を起こすきっかけとなった事件の回想シーンが描かれます。
ズキンズキンという効果音はミカサの頭に重ねて書かれています。
とはいえ、拐われる際に殴られたりしているようですし、腕を縛られているのでどこが痛いのかはっきりしません。
セリフは無し。
ミカサは強盗に両親を殺された後にそのまま誘拐され、エレンが助けに来て2人で人拐いたちを殺害。
そしてグリシャが現場に駆けつけてエレンの激昂。ミカサはエレンにマフラーを巻いてもらいます。
1話の伏線回収
1話でミカサは頭を押さえながら「またこれか」と言っていましたが、「また」というのはここに掛かっています。
かつて盗賊に襲われて両親を失い、1話で巨人に襲われてエレンの母を失う。また家族を失ったという「また」です。
素直に読めば、そういう解釈になると思います。
2巻7話「小さな刃」エレン退場後、ガス欠で落下した時
©諫山創 講談社 進撃の巨人 2巻7話「小さな刃」
エレンの死を知って暴走後、ガス欠で地面に落下したとき。
頭よりも右手、あるいは手首が痛そうに見えます。
セリフ(モノローグ)は「 まただ… また これだ また家族を失った 」「 また この痛みを思い出して …また…ここから 始めなければいけないのか… 」
ループ説やら特殊能力云々の根拠としてしばしば取り上げられるセリフです。
この後、ミカサは死を覚悟しますが、人拐いと戦闘中にエレンから「戦え!」と鼓舞されたときの回想シーンが差し込まれ、再び戦う意志を取り戻します。
また家族を失った
実の両親、第2母カルラ、そしてエレン。
ミカサが家族を失うのはこれで3度目です。だから「また」と言っています。
素直に読めば、そういう解釈になると思います。
7巻29話「鉄槌」エレンが女型の巨人に食われた時
©諫山創 講談社 進撃の巨人 7巻29話「鉄槌」
エレンが女型の巨人に捕食された瞬間。
セリフは「 待って エレン… …行かないで 」
このセリフはエレンの母カルラとほぼ同じです。そしてミカサの目が右と左でかなり異なっており、カルラが半分乗り移っているように見えなくもありません。
回想は無し。
また家族を失うかもしれない
7話に続き、エレンを失なったかもしれないと感じて頭痛が起きているように見えます。
11巻45話「追う者」エレンが拐われたことを知った時
©諫山創 講談社 進撃の巨人 11巻45話「追う者」
エレンがライナーたちに攫われたこと、そして現在誰も追いかけていないことをアルミンに聞かされたとき。
セリフは「 あぁ… またこれか… 」
回想は無し。
ちなみに起きた直後にもズキッとしています。これは単純にぶつけたから痛いのかも知れません。
また家族を失うかもしれない
ここまでの描写を踏まえれば、7話でガス欠になったときや29話で女型にエレンが食われたときの頭痛と同種のものだと解釈できます。
家族(エレン)を失ったかもしれないと思って頭痛を引き起こしているのでしょう。
21巻83話「大鉈」瀕死のアルミンを見た時
©諫山創 講談社 進撃の巨人 21巻83話「大鉈」
ベルトルトとの戦いで重傷を負ったアルミンの姿を見たとき。
セリフは「 アルミン? 」
回想は無し。
大切な人を失うかもしれない
これまでと違うのは失うかもしれないのが家族(エレン)ではなくアルミンだという点です。
開拓地以降、アルミンは家族のようなものなので同じとみなすこともでしょう。
リヴァイを殺しそうな勢いで襲い、泣きじゃくる姿を見るとミカサにとってアルミンはエレンと同じくらい大切な存在であると感じます。
エレンの狂気
エレンはアルミンがウソをついていることをわかっていながら作戦を実行しました。
ミカサは瀕死のアルミンを見て、エレンの狂気を感じていたのかも知れません。
そうであれば、109話以降の人拐い殺しを思い出して頭痛が発生している場面と統一感が出ます。
27巻109話「導く者」ルイーゼに敬礼された時
©諫山創 講談社 進撃の巨人 27巻109話「導く者」
兵団に反抗し牢屋に入れられたルイーゼがミカサに助けられた思い出を話し敬礼したとき。
セリフは無し。
1発目の頭痛の後、次のページでエレンが人拐いを何度もナイフで刺し殺害した回想シーンが差し込まれ、再度強めの頭痛が2度起こる描写。
「ズキッ」は計3回。
優しいエレンと狂気のエレン
83話以前とは少し趣きが異なり、家族を失うかどうかは直接的には関係ない場面です。
回想の中で人拐いを殺したエレンが恐ろしい顔でミカサに近づいてきます。
この頃のミカサは、マーレ遠征中に単独行動を始めレベリオ襲撃で民間人を殺しまくったエレンに対して「こいつは何を考えているかわからん」という状態です。
ミカサの中には9歳のとき自分を救いマフラーを巻いてくれてオレたちの家に帰ろうとまで言った優しい優しいエレン像があったと思われます。
しかし、近頃のエレン(というかマーレで久しぶりに会ったエレン)を見ていると実はそれは勘違いだったんじゃないかという疑問が湧いてくる。いや、実は随分前から疑問ではあったけれど見て見ぬ振りをしてきた。という感じでしょうか。
実際、6話に出てくる同じ場面の回想でもエレンの目は少し虚ろで、ミカサは「ビクッ」となり戸惑っています。うやむやになっていただけで、ミカサはエレンの狂気的な部分をその目で見ていたのです。
ミカサ→エレン = ルイーゼ→ミカサ
自分のことを何も知らないくせに盲目的に信奉してくるルイーゼの姿が、エレンの本当の姿を見ようとせずに執着する自分と重なった、ということなのだと思います。
だから人拐いを殺したエレンの回想が出てきたのでしょう。
28巻112話「無知」エレンがアッカーマンの習性について話した時
©諫山創 講談社 進撃の巨人28巻112話「無知」
ニコロのレストランにて。エレン、ミカサ、アルミン、ガビの4者会談の最中。
エレンがアッカーマンの習性を説明し、心当たりはないか?と問われたとき。
セリフは「…ない」
嘘をついてしまいます。
回想は、エレンが人拐いをめった刺しにしているシーン。
ギャップ
109話と似たような感じで、ミカサの理想とも言える優しいエレンと目の前で暴言を吐く訳のわからないエレンのギャップにダメージを受けているように見えます。
今目の前にいる冷たいエレンが人拐いを殺したときの少年エレンと重なっているのではないでしょうか。
34巻 第138話「長い夢」エレンとの最後の会話を思い出した時
©諫山創 講談社 進撃の巨人34巻138話「長い夢」
アルミンが超大型巨人に変身して爆発してエレン巨人を攻撃。まだ結果が定かではない段階で、112話のエレンの「お前がずっと嫌いだった」を思い出して頭痛発症。
セリフは「 …あれが 最後だなんて …そんなことが… 」
以後138話中は断続的に頭痛。
エレンが復活して超大型巨人となりアルミンと対峙する場面。
セリフ「 …何で? どうして…? こうなるの? 」
光るムカデがガスを噴出しエルディア人を巨人化。知性巨人とアッカーマン2人だけで戦うことになり、リヴァイと共にエレンの元へ向かう最中、いよいよ自らエレンを殺さなければという状況で限界に達する。
少年エレンが木にもたれ掛かって寝ている姿を思い出しながら、
モノローグ「 もう…… これ以上… 耐えられない 」「 …帰りたい 私達の家に…帰りたい… 」
ミカサの理想?の世界へ。
頭痛は何を意味する?
わかりやすい共通点はありません。全てエレン絡みという訳でもなく、セリフはバラバラ、回想もあったりなかったりです。
強いて言うなら現実逃避とかその辺でしょうか。トラウマに対する防衛反応ということで妥当な気がします。
2, 5, 6, 7, 45, 83話は家族や大切な人を失う系(失ってしまったことを思い出す or 失ってしまいそう)。大切なものを失うことに対する恐怖は想像以上に強烈なものです。
16巻「鎖」で、ミカサはリヴァイとの会話でアッカーマンの力に目覚めた時のことを思い出しながら語っています。つまり109, 112話に出てくるエレンの盗賊殺害と同じ日の場面です。それなら頭痛を発症しても良さそうなものですが、何も起きません。
5話と7話では頭ではなく手首に痛みを感じているようにも見えます。これは母との関係の象徴でもある刺青が痛んでいるのでしょう。
109, 112話は「命を救ってくれた優しいエレン(理想)」と「凶暴な怪物エレン(現実)」との間に乖離があって悩んでいるような感じに見えます。
138話。大事なエレンとの最後の会話が「ずっと嫌いだった」という無念さ、エレンを失う恐怖や自ら手を下さないといけないことの葛藤?
何だかんだで1つ1つの頭痛にきちんと意味があるように描かれているのではないでしょうか。情報が不足しているようには感じません。全てに共通する「何か」があると期待すると物足りないかも知れませんが。
セリフ(モノローグ)を額面通り受け取れば、ミカサが目の前で起きたことに何かを感じ、反応し、きちんと完結しています。
とはいえ結局最終的に問題になるのは「なぜミカサの頭痛ばかりがここまでクローズアップされるのか?」というところだと思いますので、多くの読者を納得させるには作者が実際に説明するしかないのかもしれません。
始祖ユミルがミカサの頭の中をずっと覗いていた
最終巻の加筆で、始祖ユミルがミカサの頭の中をずっと覗いていた、ということが明かされました。
直接頭痛と関係あるのかどうかこれだけでは何とも言えないような気もしますが、これだけ意味がありそうな感じに描かれてきたということは多分そうなのでしょう。
何の意味があるのか捻り出してみるとすれば、ミカサにエレンを殺してもらうため、つまり始祖ユミルの「私を解放して下さい」のサインだと思われ、そのためにもミカサにエレンの悪魔的な部分から目を逸らさずに認めて欲しいという狙いがあると考えられます。
ミカサはエレンが悪魔であることを認めたくないし殺したくもなかったでしょうから、拒絶反応として頭痛が起きていたのではないでしょうか。
頭痛が発生するタイミングですが、始祖の力の影響が強いとき、と言えるかも知れません。気圧が低いとき、偏頭痛持ちの人は辛いけれど、そうでない人はとくに影響がない、のようなイメージです。
たとえばエレンが50話で座標の力(始祖の力)を使いましたが、この影響でダイナ巨人の動きがイレギュラーになったり、エレンが巨人化能力に目覚めるという大きなイベントが発生していると考えられます。
2話はダイナ巨人がベルトルトをスルーしてカルラの元へやってきて食べたこと。7話はエレンが巨人化するために一旦離脱するところなので合致するといえば合致します。
45話のエレンを追いかける前の場面ですが、エレンがダイナ巨人と接触して始祖の力を使うタイミングとそこそこ近いです。
5,6話はミカサが狂気の少年エレンに助けてもらう回想に入るところです。
29話は女型の巨人にエレンが食われる場面を見てカルラのことを思い出しているかもしれません。
83話アルミンが死にそうになったときは、ダイナ巨人がベルトルトをスルーしたことと繋がるとも言えるし、エレンがベルトルトを倒すためにアルミンを犠牲にする選択をした狂気を感じているとも言えるのではないでしょうか。
109,112話はいよいよ始祖の力全開の「地鳴らし」が近づいている時期です。ここから回想が入るようになってきます。
138話は言わずもがな、エレンを殺す目前です。
無理やりな気がしないでもありませんが、うまくカモフラージュしながらミカサにエレンの悪魔的な部分を見せようとしていると考えておけばまあまあ飲み込めると思います。
アッカーマンとは関係ない?
リヴァイやケニーに頭痛の描写はありませんので、アッカーマンの習性云々とは無関係だと考えられます。
しかし、絶対にそうだとは言い切れません。
なぜなら、エレンが言っていた「本来の自分が宿主の護衛を強いられることに抵抗を覚えることで頭痛が発生する」という仕組み自体は実は本当であり、リヴァイやケニーはそのような状況にならなかっただけ、という可能性もあるからです。
嘘だと思っていたけど実は本当のことを言っていたパターンです。
作者はインタビューで「アッカーマン家には主君に仕えることで、力を最大限に発揮できる人達が多いんです」と発言しています。※
だから宿主話自体は詳細はさておき何となくイメージにあるということは間違いないのでしょう。
とはいえ、そうなると今度は「どれくらいで宿主に抵抗を覚えたと判定されるの?」「なぜリヴァイやケニーは頭痛の描写がないのか?」といった新たな疑問が生まれます。
アッカーマン周辺の問題は結局ほとんどのことが「藪の中」です。
なのでミカサの頭痛の原因をアッカーマンのあれこれに求めるのは相当ハードな道のりになると思います。
※諫山先生「情熱大陸」出演決定記念! 過去インタビュー大公開③ - マガポケベース
将軍家とは関係ない?
ヒィズル国の将軍家に関係するのであれば、せめて親戚であるキヨミに頭痛の描写があるはずでしょう。それも登場間もないヴィリー・タイバーの演説あたりの段階で、です。
そもそも頭痛は誰でも起こりますので、特定の民族にだけ何か意味のあるものとして発症するのはやや不自然です。カモフラージュのために頭痛を利用していると言われればそれまでなのですが。
確かにミカサの頭痛は意味ありげに描かれていると感じる部分はあります。しかし結果的に特殊能力的な何かが無かったとしても全くおかしくないと思います。
エレンの頭痛一覧
エレンの頭痛は4回あります。
- 1巻1話 ハンネスにグリシャの話題を振られた時
- 3巻10話 砲弾からミカサとアルミンを守る時
- 17巻67話 礼拝堂地下でグリシャのことを思い出した時
- 17巻67話 礼拝堂からオルブド区に向かう馬車でグリシャのことを思い出した時
1巻3話 ハンネスにグリシャの話題を振られた時
©諫山創 講談社 進撃の巨人 1巻3話「奪還作戦の夜」
ハンネスにグリシャのことを何か思い出したか?と聞いてきた時。
父親が自分に注射を打とうしている場面を思い出して頭痛が始まり気絶。ミカサのどの頭痛よりも苦しそうです。
3巻10話 砲弾からミカサとアルミンを守る時
©諫山創 講談社 進撃の巨人 3巻10話「左腕の行方」
エレンがグリシャに注射を打たれるときのことを思い出しながらに激しい頭痛を発症(ズキンは4回)。
17巻67話 礼拝堂地下でグリシャのことを思い出した時
©諫山創 講談社 進撃の巨人 17巻67話「オルブド区外壁」
エレンがヨロイブラウンを飲んで硬質化の力で礼拝堂地下の崩落からリヴァイ班を守った後、脱出の準備中にグリシャの正体のことを思い出して発症。
グリシャがレイス家を惨殺し始祖を奪い自分に託したことを知ったばかりで、エレンはかなり戸惑っています。
17巻67話 礼拝堂からオルブド区に向かう馬車でグリシャのことを思い出した時
©諫山創 講談社 進撃の巨人 17巻67話「オルブド区外壁」
レイス家礼拝堂からオルブド区に向かう馬車の中で、なぜグリシャがフリーダから始祖の巨人を奪ったのか、という話の最中に発症。
ヒストリアやアルミンは「何かそれなりの理由があったに違いない」と擁護する姿勢を見せています。
これ以降、エレンの頭痛の描写はなくなります。地下室に到達しグリシャの記憶の蓋が開いたことが原因かもしれません。
とはいえエレンは未来の記憶を見てからは頭痛どころの騒ぎではないほど病んでしまうので、問題が解消したとも言い切れない部分があります。
エレンの頭痛の原因は?
エレンはグリシャがフリーダやレイス家を惨殺して巨人を奪い自分に託していたということを知った時、かなりショックを受けていました。
そしてそのことを思い出して頭痛を2度起こしています(17巻67話)。
最初に激しい頭痛があって気絶した時も、砲弾を防いだときも原因はグリシャでした(1巻3話、3巻10話)。
このときのエレンはまだグリシャが何をしたのかよくわかっていませんでしたが、巨人の力が引き継がれた後なので既に記憶自体はあったということになります。
忘れているだけで、真実を知っている訳です。
しかしエレンはこの現実が受け入れ難いがために拒絶反応を起こして頭痛を起こしていた、ということなのではないでしょうか?
エレンがミカサに頭痛の指摘をしたのはなぜ?
112話でエレンはミカサとアルミンに対して頭ベルトルトだのアッカーマンは頭痛持ちで奴隷だのとまくし立てましたが、全て自分にも心当たりがあることばかり話していたと思われます。
目的の1つはおそらくアルミンとミカサを突き放すことです。話す内容はそれが達成できれば何でも良かったのでしょう。とはいえ自分に全く関係のない話を作るとボロが出ますので、説得力を持たせるためにエレンなりに工夫した結果、頭痛の話が出てきたのだと思います。
アッカーマンの習性云々は130話の回想でジークが否定していました。頭痛だの宿主だのは嘘か本当かはわかりません。
しかしそれでもエレンが頭痛の話をしたのは、かつて自分にも経験があり、ミカサも時々頭痛を起こしているのを知っていたからでしょう。
そして自分がグリシャのギャップで頭痛を引き起こしていたという自覚があるので、ミカサにも同じ法則が当てはまるだろうと考えたのではないでしょうか?
それをミカサやアルミンが知らないであろうアッカーマンの習性と結びつけて話せば、なんとなく辻褄が合っているように聞こえるのでエレンにとっては都合が良いのです。
結局ミカサもアルミンも全ての話を真に受けるようなことにはなりませんでしたが。