パラディ島内紛編(マーレ編)地鳴らし発動に至るまでのストーリー解説・図解

33巻132話までのネタバレを含みますのでご注意ください。1回読んだけど忘れた、ちょっと訳がわからん、というときに確認するためのページです。

義勇兵上陸~レベリオ襲撃~地鳴らし発動(シガンシナ区での戦闘前)に至るまで、相関図(勢力図)を交えて各陣営の思惑や行動をまとめています。

単行本でいうと26巻106話~29巻116話あたりが中心ですが、後に過去が明らかになる132話までの内容が含まれます。

レベリオ襲撃を境に、「過去3年の出来事」と「パラディ島帰還後」に分けてストーリーを解説します。

パラディ島の現在。状況整理

レベリオ襲撃後のパラディ島と世界の関係

レベリオ襲撃後のパラディ島と世界の関係

ヴィリー・タイバーの演説とレベリオ襲撃を経て、パラディ島の立場は益々厳しくなります。

ヒィズル国以外は全ての国が敵といっても過言ではない状況です。パラディ島は「地鳴らし」に頼るしかありません。

「地鳴らし」を巡るパラディ島の内紛

「地鳴らし」を巡る対立

レベリオ襲撃後の段階では、島内にいるほとんどの人間が「地鳴らしをするしかない」ことを受け入れている状況です。

「地鳴らし」が始まってから止めようと動く調査兵団のメンバーですら、このときは「地鳴らしをする前提」で動いています。

全員が「地鳴らし」を起こそうとしているにも関わらず、それぞれ思惑が異なるため互いに信用できず、島内での争いが激化していきます。

地鳴らし対する考え一覧

規模継承者の犠牲
(ヒストリア)
エレン絶対ダメ
ジーク小規模容認
イェレナ小規模容認
イェーガー派
兵団小規模容認
ヒィズル小規模容認
ハンジ避けたい避けたい
リヴァイやむ無しやむ無し
アルミン避けたい避けたい
ミカサ避けたい避けたい
ジャン避けたい避けたい
コニー避けたい避けたい
オニャンコポン小規模容認

結局何が違うのかというと、ヒストリアとその子供たち&エレンの継承者の犠牲をどう考えているかということです。ここがエレンと他陣営の決定的な違いです。

エレンにしてみれば、「地鳴らし」をしないということはパラディ島滅亡を意味しますから、当然選択肢は1つしか残されていない、ということになります。

調査兵団組は「地鳴らし」も「犠牲」も両方避けたいとは思っていても、対案が出せずにタイムアップ。

リヴァイもほぼ同じように考えていたと思いますが、ちょっと温度差があったようでザックレー暗殺&イェーガー派脱走の後はスパッとヒストリア犠牲路線に切り替えました(とはいえ苦渋の決断だったでしょう)。

兵団とジークは最後までお互いに信用できませんでしたが、やはりというかなんというかジークは安楽死計画を隠していました。

オニャンコポン(多分、他の義勇兵も)はマーレを倒したいという気持ちがあったので、ヒストリアは同情するけどやむを得ないという考えだったと思われます。ただし、安楽死計画には反対なので最終的にジークやイェレナとは決別、ということになります。

パラディ島兵団組織図

パラディ島の兵団組織

最高権力者はザックレー総統。声が大きいのはピクシス司令、憲兵団のナイルとローグ辺りです。

基本的にパラディ島の兵団は彼らの意向で動いており、調査兵団は蚊帳の外です。

調査兵団は作戦を教えてもらえないこともあります。

地鳴らし発動直前の勢力・相関図

マーレ編・地鳴らし発動直前の勢力・相関図

最終的にこうなるのですが、ちょっとこれだとわかりにくいので1つずつ順番に、時系列を追って整理します。

時系列(年表)地鳴らし前まで

マーレ編の時系列。パラディ島の過去・内紛~地鳴らしまで

過去3年の出来事

26巻106話「義勇兵」以降、細切れにパラディ島の過去が明らかになります。

※854年のレベリオ襲撃後が現在。

106~108話でレベリオ襲撃前のパラディ島の過去の様子が明らかになります。

それ以外は基本的にエレンが単独行動するに至った経緯や心情に関係する内容です。

パラディ島は追い詰められている

過去編を整理する上で重要なのは、結局エレンが単独行動をしてジークと手を組みレベリオ襲撃をするに至った、という事実を忘れてはいけないということです。

アルミンはレベリオから帰ってきて早々にアニのところに行って「他の道があったんじゃないか…」みたいなことを言ってますが、エレンは4年間散々考えて考えて絞り出した結論がレベリオ襲撃~地鳴らしなのです。

①反マーレ派義勇兵がパラディ島に上陸

ジークが派遣した反マーレ派義勇兵 がパラディ島に上陸します。

彼らの言い分は「武器や技術・情報を提供する代わりにジークをエレンに会わせろ」というものです。

兵団はジークが信用ならんみたいなことを言っていますが、義勇兵の協力なしに大量のマーレの調査船を追い払うことも難しいため、受け入れるしかありません。

アルミンやミカサはマーレ兵の捕虜や義勇兵と仲良くなれたことを喜んでいる様子ですが、ジークの掌の上で踊らされているに過ぎません。

②ヒィズル国のキヨミ・アズマビトが来島

ジークが派遣したキヨミ・アズマビト がパラディ島に上陸します。またまたジークの差し金です。

ヒィズル国はかつてエルディア帝国との同盟関係にあったのですが巨人大戦で敗れて以降、敗戦国として立場を追われてしまいました。

エルディア帝国と同盟関係ということは、カール・フリッツやタイバー家(マーレ)とは敵対関係ということになります。だからエルディア復権派やパラディ島に協力的な姿勢を見せるのです。

ジークによればヒィズル国はまだ復興中のような雰囲気らしく、自分たちのことで手一杯。世界中から悪魔と呼ばれて忌み嫌われているパラディ島へ危険を犯してわざわざ赴く理由もありません。

しかしそこに目を付けたジークはキヨミにある話を持ちかけます。

  • ヒィズル国の将軍家の末裔であるミカサがいること
  • パラディ島には豊富な資源が眠っていること

ジークはキヨミにこの2つを教え、「パラディ島と交渉してみたらどうですか?」と提案しました。上手くいけばアズマビト家は儲かって、ミカサと繋がりを持つことでヒィズル国内での立場も良くなる可能性があります。

そしてジークはその代わりにパラディ島との交渉の仲介をしてくれとお願いしました。

まんまとノセられたキヨミは勇んでパラディ島へやって来た訳です。

地鳴らし50年計画

キヨミが持ってきたジークの計画は以下のようなものです。

  • 小規模の地鳴らしで他国を威嚇
  • ヒィズル国の支援でパラディ島を近代化。50年かかる計算
  • 50年間、始祖と王家の巨人を維持。

これを受け入れてくれれば、ヒィズル国は軍事同盟を結びますよ。さらに地下資源(氷爆石)を独占させてね、という話です。あわよくばミカサを連れて帰りたいと思っていることでしょう。

50年計画の欠陥

  • 始祖の巨人の継承者が犠牲になる(50年なので最低4人)
  • 王家の血を引く巨人の継承者が犠牲になる(50年なので最低4人)
  • 地鳴らしが本当に上手くいくかどうかわからない

1回だけ地鳴らしをするならエレンとジークが接触すればそれで済むかもしれませんが、50年間抑止力として効果を発揮するには後継者が必要になります。

犠牲になるのは、ヒストリアとその子ども達だけではないのです。

そもそも地鳴らしが本当にうまく機能してくれるのかどうかわかりません。

パラディ島内で意見が分かれる

当然、エレンは猛反発し、別な方法を探そうと提案します。

ハンジも内心は反対なのですが、他に方法が思いつかないので会議のときは黙っていました。しかし、なんとかしようと色々と模索します。

兵政権は「それしかないなら、仕方がないよね…」という雰囲気で、なし崩し的に50年計画を受け入れたようです。ただし、ジークやイェレナに主導権を握らせる気はなく、上手く利用するつもりでした。

秘策は明かされないまま

義勇兵のときから「ジークの秘策」という言葉は出てきており、キヨミも口にしています。

しかし、一向にその内容は明かされないままです。

50年計画は秘策の全てではありません。

パラディ島側も秘策が明らかにならない以上はジークを信用できません。

③ヒィズル国を介した外交の道が閉ざされる

パラディ島兵団はヒィズル国に外交を手伝ってくれとお願いします。氷爆石を使って外交したいから、仲介役を引き受けてくれないかと。

しかしあっさり断られてしまいます。

「氷爆石は独占するし、そもそもその売買だって地鳴らし50年計画ありきですよ」と。

ヒィズル国からしてみれば、パラディ島が世界から孤立しているほうが都合が良いのです。もしパラディ島が他の国と仲良くなって貿易を始めてしまえば、敗戦弱小国であるヒィズルは競争に負けてしまう確率が非常に高いでしょう。

ヒィズル国は、いじめられっ子パラディ島に1人だけ手を差し伸べるポジションを維持したいのです。

エレンの気持ちはここで固まった可能性が高いと思います。

しかし、ハンジは諦めずキヨミや義勇兵の協力を得て、調査兵団のマーレ遠征を企てます。大陸には「ユミルの民保護団体」というものがあり、最後の望みを掛けて動き出します。

結局、自分たちでは海の外へ渡ることもままならず、 ジークが仕向けたキヨミや義勇兵の力を借りなければならない のが悲しいところです。

④エレンとイェレナの密会。ジークの秘策が明らかに

32巻130話「人類の夜明け」より

調査兵団がようやく海の外へ目を向け始めた頃、レベリオ襲撃の約10ヶ月前、イェレナがエレンに接触を試みます。

ここでは2つの事実が明らかになります。

ジークの秘策は「安楽死計画」

ジークの秘策は「ユミルの民を子供が出来ない体にし、数十年かけて民族を滅亡させる」というものでした。

地鳴らしを発動させる際に、始祖の巨人の力を使ってこれも一緒にやってしまおうという話です。

なので、50年計画はそのままに、ジークの安楽死計画も加えられるという形になります。

脊髄液入りワインの仕込み完了

イェレナはレベリオ襲撃の10ヶ月前の段階で既にマーレ兵の捕虜を使ってパラディ島の兵団幹部に「ジークの脊髄液入りワイン(巨人化薬)」を振る舞っていました。

108話で憲兵団が食事をしていたニコロが働くレストランです。

イェレナは兵団が最後までジークを信用せず計画の邪魔になると考えて先手を打ったのです。

このワインばら撒き計画を実行するために、イェレナは兵政権に必死に訴えてマーレ兵捕虜が仕事を出来るようにしていました(110話「偽り者」)。

さらにこのことを知っているフロックは、後にジークの見張りの班にワインを手配します。

エレンはイェレナに従うフリをする

エレンは地鳴らしを巡る一連の騒動で元々兵政権とは対立する立場でした。

ヒストリアとその子ども達、それからエレンの後継者達を犠牲にするつもりの兵政権は、エレンにとっては敵です。この点はイェレナと一致しています。

ヒィズル国を介した外交の道が絶たれた今、残された道は「全地鳴らし」しかありません。

ここでエレンはイェレナ&ジークと手を組む決断をし、密会に同席したフロックにも自分と同じように従うフリをしろと指示します。

エレンやイェレナがフロックをどれだけ信用していたかは定かではありません。

しかし、ウォール・マリア奪還後の兵政権はパラディ島の未来を担う存在として頼りなかったことは事実であり、フロックでなくとも上層部に不満を持っていた兵士が多かったことは後のイェーガー派の盛り上がりを見れば明らかでしょう。

イェレナの賭け?

イェレナが安楽死計画をエレンに打ち明けたのは、ジークがパラディ島へ到着する前(レベリオ襲撃の10ヶ月前)でした。

これはイェレナにとってかなりリスクの高いことです。エレンに断られてしまえば全て終わりですから、賭けに出たと言ってもいいでしょう。

ただし、イェレナはキヨミとの会議に出席しており、エレンがヒストリアを犠牲にしたくないことを把握していました。エレンは自分が兵政権とまともに衝突すれば、身柄を拘束されたり最終的には巨人剥奪(暗殺)されることになるとわかっていたはずです。これまでもそうだったのですから。

イェレナはエレンがジークと手を組む方を選ぶことに確信があったのだと考えられます。

地鳴らしの進路相談

33巻132話「自由の翼」より

調査兵団のマーレ遠征の前に、エレンはイェレナと地鳴らしの進路について相談していました。

イェレナの予想では、ヴィリー・タイバーの演説によって結託した世界連合の艦隊は、レベリオ襲撃から1ヶ月後にマーレ北部の「カリフア軍港」に集結するということでした。

世界に存在する艦隊を一箇所に集めて、そこを地鳴らしで叩き、十数年手出しできないようにしようという計画です。

エレンとジークがパラディ島へ帰還後、接触するまで1ヶ月待ったのはこのためです。

また、マーレ大陸南部に位置する飛行艇の研究所である「スラトア要塞」の位置も確認し、第2の目的地として定めました。

⑤エレンとヒストリアの密会

32巻130話「人類の夜明け」より

調査兵団がマーレに遠征する前、エレンはヒストリアに会って憲兵団から逃げるように指示していました。

なぜなら憲兵団はジークがパラディ島へ到着したら、すぐにヒストリアに食わせるつもりだったからです(108話「正論」)。エレンは事前にこの情報を把握していたようです。

そしてエレンは「地鳴らし」で島の外を全て踏み潰すつもりであることを打ち明けます。

ヒストリアは初め「地鳴らし」に反対していましたが、最終的には作戦を認め、自分が妊娠することを提案します。そうすれば、ヒストリアは巨人の継承を避けられつつ、エレンとジークが接触できるからです。

※ここでの2人のやり取りは、描写がセリフが絶妙すぎてまだ何か隠されていいるかもしれません。いずれにせよ、ヒストリアはエレンが「全地鳴らし」するつもりであったことを知っており、誰にも話さず黙っていたということは事実です。

⑥調査兵団のマーレ遠征

31巻123話「島の悪魔」より

調査兵団はマーレに遠征します。主な目的は国際討論会に出席し、「ユミルの民保護団体」の発表を聞くためです。

他にも交渉する相手を探していたのかもしれませんが、作中では明らかないなっていません。

スリの少年ラムジー

調査兵団一行は市場で戦争難民と思われるスリの少年を助けますが、このときマーレ人の敵国民への態度、ユミルの民への意識を目の当たりにし現実を突きつけられます。

夕方、悩みながら一人街を歩いていたエレンは再びスリの少年を目撃。今度はマーレ人に捕まってボコボコにされていました。後に「地鳴らし」で少年を踏み潰すことを知っていたため躊躇ったものの、エレンは結局少年を助けて難民キャンプに連れ帰ります。

そこへエレンを探していたミカサ達が駆けつけ「オレはお前のなんだ」発言。その後、アルミン達もやってきて難民たちと酒盛り。

ユミルの民保護団体の発表

翌日の国際討論会。

期待していた「ユミルの民保護団体」の発表は散々なものでした。この団体が保護しようというのはあくまでも「大陸のユミルの民」であり、パラディ島のユミルの民を「島の悪魔」と呼び、元凶とみなしました。

発表が終わるのを待つこと無く、エレンは会場を去り、そのまま単独で潜入開始。

⑦エレンの単独行動

エレンがマーレ軍に潜入できたのはおそらくジークやイェレナの協力があったからなのでしょう。

マーレと中東連合の戦争に参加し、後にレベリオの病院でジークと密会します。

ここでジークはエレンの計画参加意思を確認したほか、アッカーマンに頭痛や宿主の特性はないということ、ミカサはエレンのことを好きなのだということを話します。

調査兵団もマーレに残っていた?

おそらく調査兵団はマーレに残っていたようです。

アニメ Final Season の1話では、ジャンがマーレの街中で新聞を買って中東連合との戦争の記事を読んでいる描写が入っています。中東連合との戦争集結直後のタイミングということは、レベリオ襲撃とそれほど離れていない時期です。

また127話「終末の夜」ではハンジが「外の世界で数ヶ月過ごした」と言っています。アズマビト家の屋敷を拠点にしていたのかもしれません。

キヨミとジークが繋がっていることを考えると、エレンがファルコを使って出した手紙が調査兵団の元に届いていたことやレベリオ襲撃がスムーズに行えたことの説明がつきます。

パラディ島帰還~地鳴らし発動までの各陣営の動き

兵団(兵政権)

ザックレー、ピクシス、憲兵団ら。

  • エレン、ジーク、義勇兵を拘束
  • 憲兵団がニコロのレストランでワインを飲む
  • フロックらを情報漏洩罪で勾留
  • ピクシスがイェレナから事情聴取 → エレンとの密会発覚
  • ↪ピクシスがエレンから事情聴取 → エレンは黙秘
  • ↪エレンの巨人の力を別な人間に移すことがほぼ決定
  • ↪ザックレーがアルミン&ミカサからエレン面会を打診されるが拒否
  • ザックレー暗殺&エレンとフロックらに脱走される
  • ピクシスはこれを不問とし、イェーガー派との穏便な交渉を選択(本当はエレンを捕らえたい)
  • ワイン発覚。イェレナら義勇兵によって上層部+αが拘束される

調査兵団

ハンジ

  • エレンの元を訪れる
  • フロックらを情報漏洩罪で勾留
  • オニャンコポンから事情聴取 → イェレナが捕虜マーレ兵を使って何かしたと推測
  • ザックレー暗殺&エレンとフロックらに脱走される
  • 104期と共にニコロのレストランへ
  • イェーガー派と共にジークの元へ向かう途中、瀕死のリヴァイを見つけて川へ飛び込む

リヴァイ

  • ジークを巨大樹の森へ連行
  • 逃げようとしたジークを捕まえる
  • ジークの自爆に巻き込まれて瀕死
  • イェーガー派と同行していたハンジに拾われる

104期生

  • サシャら殉死者の葬儀参加。アルミンはアニ詣で
  • 4人で話し合い。「お前らが大事」の回想。しかしエレンへの疑念は強まる
  • フロックらを情報漏洩罪で勾留
  • ミカサが地下牢でルイーゼに絡まれて頭痛発生
  • アルミンのアニ詣で
  • アルミン&ミカサがザックレーにエレンとの面会を打診するも断わられる
  • ザックレー暗殺&エレンとフロックらに脱走される
  • ハンジと共にニコロのレストランへ
  • ジャン&コニーはイェーガー派に拘束されシガンシナ区へ
  • アルミン&ミカサはエレンとガビと4者会談。その後シガンシナ区へ
  • みんなまとめて地下牢に入れられる

フロックらイェーガー派

  • ジークの幽閉場所(巨大樹の森)へワイン手配?
  • エレン拘束などの情報をマスコミに流す
  • 情報漏洩罪で勾留される
  • ルイーゼが地下牢でミカサに絡む
  • ザックレー暗殺
  • 脱走&エレンと合流。ジークの元を目指す(ハンジを狙う)
  • グリーズの連絡を受け、ニコロのレストランへ
  • フロックらはハンジを拘束。ジャン&コニー&ブラウスファミリーを連れてシガンシナ区へ
  • シガンシナ区で訓練兵団の元を訪れシャーディス教官を集団リンチ。109期生を仲間に引き入れる
  • ハンジを連れてジークの元へ向かう。
  • 復活したジークと合流、シガンシナ区へ。一部は逃げたハンジ&リヴァイを追う

パラディ島帰還~地鳴らし発動までの出来事

登場人物ほぼ全員が「エレンが一体何を考えているか、何をしようとしているのかわからない」という状態であることがポイントです。

これはジークやイェレナですらも例外ではなく、とにかくみんなエレンが何を考えているのかわかっていません。

⑧調査兵団がパラディ島へ帰還

パラディ島帰還後の勢力図

エレンとハンジ

ハンジは地下牢に拘束されているエレンの元を訪れます。しかしまともに話をすることは出来ず。

  • ハンジ「もうヒストリアはどうなっても良かったのかい?」
  • エレン「他に方法があったら!!教えて下さいよ!!」

このやり取りの意味はどのように解釈すれば良いのでしょうか?

ハンジからすれば、ジークに従うということは50年計画を進めるということになります。よって自ずとヒストリアも犠牲になるだろうと、そう考えているようです。

エレンの返答はストレートに読めば「ヒストリアを犠牲にしないで済む他の方法があったら教えて下さいよ」という意味になると思います。

つまりエレンはヒストリアを犠牲にする気はない、と読むことが出来ます。

ややこしいのは、キヨミが初めて島に来たときの会議のやり取りです。このときエレンは「ヒストリアとその子ども達が犠牲になるならジークの計画は受け入れられない」と猛反発しています。

だからハンジからすれば、ジークの計画を進めつつヒストリアを犠牲にしない、という道があるとは考えにくいのです。加えてハンジは「地鳴らし」にも否定的なのでよりその傾向は強くなります。

「全地鳴らし」をすることでヒストリアの犠牲を回避するつもりのエレンと噛み合わないのは半ば当然です。

サシャの墓前。ニコロがブラウス(サシャの父)をレストランに招待

サシャの墓でニコロがサシャの父(アルトゥル)が出会いレストランに招待。

ガビはエレンを憎み、またジークがなぜ裏切ったのか問い質したいと考えており、そのために脱走しようとします。

この2つ動きは後のガビとカヤの出会いやファルコのワイン摂取に繋がっていきます。

⑨兵団が義勇兵を拘束

兵団が義勇兵を拘束したときのパラディ島内の勢力図

兵団は元々ジークや義勇兵を信用していませんでしたが、エレンが単独行動に出てレベリオ襲撃に至ったことで益々疑うようになります。

50年計画を進めようとしている兵団に対して反抗的な態度を示すエレンの真意は定かではありませんが、裏にジークと義勇兵が関係していることは明らかです。

反マーレ派義勇兵は、過去3年間に様々な形でパラディ島に協力してきました。

しかし兵団は彼らを信用することが出来ず、ジークがパラディ島へ来たこのタイミングで義勇兵を拘束することにします。義勇兵がジークやエレンと接触することを恐れているからです。

そしてレベリオ襲撃の際、兵団は義勇兵にマーレから巨人化薬を盗ませていたことが発覚。いつでもエレンやジークの巨人の力を別な人間に移すことを可能にするためです。

パラディ島の兵団はジークの計画に乗りつも、主導権を握るために動き始めました。

しかし既に先手を打ってあるイェレナは落ち着いた様子です。

ジークは巨大樹の森に軟禁

ジークはリヴァイ兵長と部下30人の監視の下、巨大樹の森に軟禁されます。

いくら獣の巨人が強力でも、投擲技術を活かせず、かつ立体機動装置がフルに活かせる場所では圧倒的に不利です。

104期が仲間割れ?

エレンの単独行動を巡って104期がギスギスし始めます。

特にコニーはエレンがサシャの死を知って笑ったことが相当頭に来ている様子。エレンと敵対することも厭わないという態度。

アルミンはエレンの真意を知りたいけれど、知るのが怖い。なぜならもし対立した場合は「手を下さなければならない」と思っているからでしょう。

ミカサは戸惑いつつもエレンを信じたい気持ちがまだ強い模様。ジャンはどっちつかずといった感じです。

アルミンの推理

アルミンはこの時点、兵団がエレンの巨人の力を別の人間に移すつもりであると推測しています。

しかし一方で、エレンにも何か考えがあるのでは、という思いもあります。

「始祖の巨人の力を使う方法」について、ダイナ巨人と接触したときの例から、あくまでも主導権はエレンにあると推測。よって確実に接触するために今はジークに従っているフリをしているのではないかという読み。

アルミンは、こちらはエレンの意思さえ確認できれば(ジークに本当に従うつもりではないのであれば)安心して2人の接触を見ていられるだろう、という結論に至りエレンとの面会を試みます。

ガビとファルコが脱走しブラウス厩舎へ

ガビとファルコが看守を殺し脱走。

一晩中走った結果、かつてサシャが助けた少女カヤが暮らしているサシャの父が運営するブラウス厩舎に辿り着きました。

ガビとファルコはそこで4年前にマーレが行ったパラディ島侵攻の現場を見るなどして少しずつ心境に変化が現れます。

ブラウス厩舎のみんなでマーレ兵の捕虜ニコロのレストランに行く予定があり、カヤはそこでニコロに相談すればガビとファルコがマーレに帰る方法が見つかるかもしれないと助言します。

憲兵団にワインが振る舞われる

マーレ兵捕虜・ニコロとグリーズが働くレストランで憲兵団が食事をしている場面。

ローグの話から、憲兵団はジークが島に到着後すぐにヒストリアに獣の巨人を継承させるよう提案していたことが発覚。

このとき兵士が飲んでいたワインにはジークの脊髄液が入っています。

イェレナの指示でニコロは兵団上層部にこのワインを振る舞っていました。

ヒストリアの妊娠が発覚

ローグは、憲兵団の計画を知ったイェレナがジークを延命させるためにヒストリアに妊娠するようにアドバイスしたと推測しています。

なぜならヒストリアは出産するまでは巨人を継承しなくて済み、その分ジークが生き延びることになるからです。

しかしヒストリアに会っていた憲兵団の計画を伝えていたのはイェレナではなくエレンでした(←130話より。ただし、イェレナがヒストリアに会っていた可能性は消えていません)。

⑩フロックの反乱。マスコミに情報を流す

フロックがエレンの情報を流して反乱を始めたときのパラディ島内の勢力図

フロックがマスコミに情報を流し、兵団への抵抗の意思を明確に示しました。

ここから各陣営の対立が表面化し、動きが出始めます。

王政と兵政。

「パラディ島のため」と言いつつ情報を隠しながらことを進める今の兵団は、まるで旧王政のようです。

フロックは勝手な行動をする反逆者という印象がありますが、かつてのハンジが言った「情報は納税者に委ねられる」というオープンな姿勢を貫いているに過ぎない、という見方も出来ると思います。

ミカサとルイーゼ

ルイーゼの勝利ためなら兵規違反も辞さない姿勢はかつてのミカサに重なります。

力で巨人をねじ伏せるミカサに導かれたルイーゼ。

自由のために容赦なく敵を殺すエレンに導かれたミカサ。

今のミカサはエレンを対する気持ちに迷いが生じているようです。

だからこの場面の回想に登場する少年エレンは残酷さが強調されているのでしょう。

旧世代と新世代

ミカサに限らず104期やハンジたちは力で相手を黙らせるやり方に疑問を持ち、動けなくなっています。

一方、フロックやルイーゼはやや過激ながらも状況を変えることが出来ています。

キヨミ来島

「地鳴らし」の実験を見るためにキヨミが来島し、ザックレーがお出迎え。

2年前の出迎えにいた義勇兵がいないことから、事情を察するキヨミ。

氷爆石を燃料にする飛行艇が登場しました。島内がグズグズしている間に周囲は着々と進んでいます。

ピクシスがイェレナから事情聴取

エレンは黙秘するしジークも秘策を明らかにしないので、兵団は「地鳴らしの実験」を行うことを躊躇しています。また義勇兵はジークの遣いである以上、信用する訳にいきません。

兵団としては50年計画で行きたいのに、わざわざそれを邪魔するような行動をするエレンは自分たちにとって都合の悪いことを引き起こすのではないかと疑っている訳です。もし意見が合致しているのであればエレンが黙秘する必要はないのですから。

ピクシスはエレンが単独行動を取ったのはイェレナに何か入れ知恵をされたからと考えています。

そしてイェレナがエレンと密会したと思われる日の監視役がつい先日反乱を起こしエレンを擁護するフロックだったということから、益々その疑いは強まりました。

つまりイェレナは何か兵団にとって不利益になることを企ているのではないかという推理です。

イェレナはあっさりとエレンとの密会を認めますが結局色々ぼかしたままで、ピクシスは真相を掴むことが出来ませんでした。

ハンジとオニャンコポン。ハンジが抱く違和感

オニャンコポンの証言によると、これまでイェレナは少しでも何かあればマーレ兵を容赦なく葬ってきたようです。

ところがパラディ島に上陸してからというもの、兵団に反発してまでマーレ兵捕虜に対して人権を認めさせ、就労環境を整えるよう動いたのです。

ただでさえ信用のない義勇兵が兵団に反発するということは、あらぬ疑いをかけられるリスクがあります。それでもマーレ兵捕虜をかばうということは、何かあるに決まっています。

そしてマーレ兵捕虜が働いてるところといえば、レストランです。

リヴァイとジーク。ジークの脊髄液の力

ジークがラガコ村での件を例に、脊髄液によるユミルの民の巨人化およびコントロールのことをリヴァイに説明する場面。

ジークによればこの話は上陸直後にもしていたようです。つまり ジークの脊髄液のことは兵団にも既に伝わっている のでしょう。

これがハンジがレストランを怪しむこと、ピクシスの「やりおったな」に繋がっています。

アルミンとミカサがザックレーにエレンとの面会を打診

アルミンとミカサはザックレーにエレンと面会させてくれるよう打診しますが、断られます。

イェレナがエレンとの密会を認めても尚、エレンが黙秘を続けたからです。

「兵団がエレンはジークに操られていると見ている」ということがはっきりしました。

これを受けてアルミンは 兵団がエレンを殺して始祖の巨人を別な人間に移し替えようとしている ことをほぼ確信するに至ります。

⑪ザックレー暗殺&エレンとイェーガー派の脱走

ザックレー暗殺&エレンとイェーガー派が脱走したときの勢力図

アルミンとミカサがザックレーの部屋を出て間もなく爆発。

爆発の方向などを考えると怪しいような気もしますが、ナイルらの発言からイェーガー派の新兵が芸術椅子に爆弾を仕掛けたと見られています。

ここから一気に事態が動き、「地鳴らし」を巡る主導権争いが激しくなっていきます。

エレン&イェーガー派が脱走

ザックレー暗殺を合図にするように、エレンとフロック達が脱走。

実は看守もイェーガー派だったため、懲罰房に入れられたところで痛く痒くもなかったのです。

それでもエレンがじっとしていたのは連合艦隊がマーレに集まる猶予として1ヶ月見ていたからでした。

エレンとフロックたちが合流してジークの居場所を特定するために動き始めます。

ピークちゃんがパラディ島に上陸

ライナーが奇襲を仕掛けると意気込んでいましたが、一足先にピークちゃんがパラディ島へ上陸。

ピークちゃんが新聞を読んでいるそばをザックレー暗殺直後のハンジやアルミンが乗った馬車が通る描写があります。

アニが幽閉されている場所がストヘス区であり、アルミンはアニの所に寄ってからザックレーとの会談に臨んでいるので、兵団本部はストヘス区にあると思われます。

おそらくライナーは兵団本部の場所を知っているので、ピークちゃんはそれを聞いてまずは情報収集のためにストヘス区に潜入した、という流れではないでしょうか。

ピクシスの作戦

ザックレー暗殺を受けて兵士たちが集合して作戦会議。

ピクシスはイェーガー派にジークの居場所を教えて交渉を図ると宣言。

あくまでも既定路線である「50年計画」を進めようという構え。その足掛かりとして「地鳴らし実験」を決行する考えを曲げません。

調査兵団はニコロのレストランへ

ハンジは調査兵団を連れて予てから疑っていたレストランへ向かいます。

「これ以上無様に翻弄される前にジークの思惑を明らかにしよう」と言いますが、明らかにしたところでどうするの?という部分には一向に触れる気配がありません。

⑫4者会談とジーク脱走

ニコロのレストランで4者会談&ジークがリヴァイから逃げようとしたときのパラディ島内の勢力図

ニコロのレストランで脊髄液入りワインの仕込みが発覚

ニコロのレストランで働くマーレ兵捕虜・グリーズがイェーガー派に寝返り、ハンジがレストランに来たことをフロックに知らせます。

ガビカヤの騒動からのファルコのワイン誤飲があり、このタイミングで脊髄液入ワインの仕込みが明るみになりました。

フロックはジークの元に向かうため、幽閉先を知るハンジを捕らえ出発。

ジャンたちはブラウスファミリーと一緒に捕らえられシガンシナ区へ移動。

4者会談

エレン、アルミン、ミカサの幼馴染にガビを加えて4人でお話。

色々あって落ち着いた後、4人でシガンシナ区へ移動。

ガビは単独で、アルミンとミカサは104期と同じ牢屋に入れられます。

逃げるジークと追うリヴァイ

リヴァイの元にやってきた遣いによって、 ピクシスはエレンを捕らえて他の者に食わせるつもり であることが発覚。

しかしリヴァイはピクシスの命令に背き、ジークを捕らえることを選択。

リヴァイはここまで来たらヒストリアの犠牲はやむを得ないという考えのようです。

ジークは“ワイン”を仕込んでおいた見張りたちを「叫び」で巨人化させ森から逃げようとしますが、あえなくリヴァイに捕まります。

リヴァイは1人でジークを連れて森を出発しますが、どこに向かおうとしていたのかは謎です。

太陽が沈むコマを見る限り、南に向かっていたことはわかります。

ジークの見張り班に脊髄液入ワインを手配したのは誰?

作中の描写だけだと犯人は明確にわかりません。

しかし最も疑わしいイェレナら義勇兵は兵団に警戒されているので直接手を下すことは出来ません。

ましてやジークの幽閉先にワインが届いたのは当然レベリオ襲撃が終わってパラディ島へ帰還してからのことです。義勇兵は到着後間もなくと拘束されたため、何かアクションを起こすことはほぼ不可能でしょう。

憲兵団や上層部へワインを飲ませるためにわざわざ捕虜のマーレ兵の就労環境を整えてニコロたちをレストランで働かせていたところを見ると、この件も同様のパターンであると考えられます。

つまり、例えイェレナの指示だったとしても、フロックが関与している可能性が高いということになります。ハンジを連れてジークの元へ向かう時に余裕のある態度から考えると、全く関わっていなかったというのは無理があります。

シャーディス教官を集団リンチ。109期訓練兵を勧誘

ジークの元へ向かう通り道のシガンシナ区。

訓練中の109期訓練兵たちにシャーディス教官を集団リンチさせることで試し、仲間に引き入れます。

訓練兵たちの「今更、剣で巨人のうなじを切って倒す訓練なんて…」というセリフ、いの一番にイェーガー派に寝返るスルマ訓練兵など、壮大な前フリが仕込まれました。

雷槍自爆から復活を遂げるジーク

ジークは朦朧とする意識の中でクサヴァーさんとの思い出が蘇り、捨て身の雷槍自爆を試みます。

完全に油断していたリヴァイは爆発に巻き込まれて絶体絶命の大ピンチ。

一方ジークはわずかな破片から蘇った無垢の巨人と謎の少女のおかげで復活。

瀕死のリヴァイと共に逃げるハンジ

フロックたちは雷槍自爆から奇跡の復活を遂げたジークと無事合流。

ハンジは騒動のスキを突いて瀕死のリヴァイを抱えたまま川に飛び込みます。

イェーガー派の一部の兵士はハンジたちを追いかけ、残りはシガンシナ区へ移動。

⑬イェレナが兵団を拘束

イェレナによるワインの仕込みが発覚して兵団が拘束されたときのパラディ島内の勢力図

ジークの脊髄液入ワインが仕込まれていたことが明るみになり、イェレナは兵団上層部をシガンシナ区に集結させ拘束。

ワインを飲んでしまった兵士たちも、飲んでいない104期やブラウスファミリーもみんなまとめて投獄。

パラディ島の兵団はイェレナの作戦に完全敗北。エレンとジークの接触をただ指を咥えて見ているしかなくなりました。

⑭エレンとピークが遭遇

車力の巨人の足跡から、潜入がバレたピークちゃん。

エレンは敵を炙り出すためガビに協力させようと牢屋を訪れますが、ちょうどそこへ調査兵団の制服を身にまとったピークちゃんが駆けつけます。

シガンシナ区で「地鳴らし実験」が行われる情報を掴んでいたのでしょう。

ポルコを探せ

©諫山創 講談社 進撃の巨人 116話「天地」

ポルコもちゃっかり兵士たちに紛れ込んでいました。この2人がエレンの居場所を特定し、後から来る仲間に知らせる作戦だったのです。

⑮ジークの秘策が「安楽死計画」であることが判明

ジークがまだ姿を現していないのに、イェレナは104期たちが捕らえられている地下牢に来て自分からジークの秘策が「安楽死計画」であることを明らかにします。

ワインで兵団を支配したことで勝利を確信して酔っていたのでしょうか。

メニュー