第126話「矜持」

概要

地鳴らし発動以後、壁巨人たちは背景と化し未だ詳細は不明、パラディ島内ではそれぞれがバラバラに行動している状況。

前回と今回でそれぞれやること済まして一気に仲間が集結。オールスター大集合でエレンの元に向かう態勢が整った。しかし、行って何をするかは全くもって不明。

嵐の前の静けさか、この後に大どんでん返しが起きそうな気配。

この回で張られていた伏線

アッカーマンは巨人化しない?

ハンジのセリフ「…みんな巨人にされたけど君だけ生き残った この怪我でまだ生きているのも同じ理由だろうね 君がアッカーマンだからだ」

回収34巻138話「長い夢」

寝室の窓に人影

兵士たちの寝室の窓に人影(ジャンのコマ)。それに気づいている様子のミカサ

回収32巻127話「終末の夜」

銃弾4発

ジャンがピークやミカサたちに送った合図。

回収34巻136話「心臓を捧げよ」

誰か見ている

アルミンたちがシガンシナを出発するときに砦の窓から誰かが覗いている

回収32巻129話「懐古」

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この回で回収された伏線

馬術の訓練なんて無かったから…

伏線

ブラウス厩舎で散々馬にイタズラされた後、ファルコに「お前を乗せて逃げる馬なんていない」と言われたガビが「馬術の訓練は無かったから」と答える。

27巻109話「導く者」

回収

コニーに拐われたファルコを助けるためにラガコ村を目指す際、ガビは馬の操縦に手こずっている

ちらっと映るルイーゼ

伏線

調査兵団VS無垢の巨人の最後のコマにルイーゼの顔だけのコマがある

31巻124話「氷解」

回収

事故っていた模様。雷槍の破片が腹の中に入ってしまった。おそらくもう助からない…

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夜も歩く壁の巨人

月の光のおかげか、夜も壁の巨人が行進し続けている

考察

ジークの脊髄液由来(王家由来)など優秀な巨人であれば月光でも活動できるらしい。

所感・考察

リヴァイとハンジ

前回125話の最後に生存が確認されたハンジ&リヴァイはマガト&ピークと遭遇。どんな交渉をするのかと思ったら、意外と(?)ストレートな「みんなで力を合わせよう」ってヤツでした。

リヴァイの怪我はやっぱり重かったようで、右手の差し指と中指を損失。ハンジの話によれば、どうやらワインは飲んでいたらしく、アッカーマンの特性で巨人化を免れた模様です。これから怪我がどれほど回復するか。

弱気な女ハンジの告白がありましたが、リヴァイいつもどおりの叱咤激励。後々の展開はあるのでしょうか。

コニー&ファルコ、アルミン&ガビ

野宿したチームコニーに対してチームアルミンは夜を徹して馬を走らせ、見事ギリギリで追いつきました。

大方の予想通り?コニーは母にファルコを食わせることは出来ず。アルミンが自分からコニー母に食われに行き、コニーがそれを止めるという形。

やはりアルミンは土壇場で自分の命を捨てに行くスタイル。このマンガは序盤から重要人物がバンバン死んでいますし、アルミン本人が白夜で瀕死状態から蘇ったりしているのでなんだか普通に感じてしまうんですが、今回も今回でなかなか迫真のシーンです。

だってせっかくエルヴィンの代わりに蘇ったのに、まさかコニーの母の犠牲になるの?そこに踏み込んじゃうの?

アルミン沈黙のコマが間隔を開けて3回入り、最初は目を見開いていますが、次に血の気が引いて顔面蒼白、最後には涙が溢れる。見応えがあります。

どうせ死なないだろう、と思っていても、いやまさか?と感じさせるのが進撃の巨人。

アルミン(エルヴィン)の博打

アルミンがコニー母の口に飛び込む前、エルヴィンの姿を思い浮かべていました。これは博打の象徴ではないでしょうか。

アルミンはコニーが助けてくれるほうに賭けた。ここで自分が死ぬとパラディ島の戦力が大幅にダウンすることは明らか。でもやっちゃう。

ファルコが失われることはパラディ島にとって大きな損失であることは間違いありませんが、大切な友達のコニーを人殺しにはしたくないという思いもあったでしょう。

コニーの覚醒

アルミンの助けなしにコニーが自分で考えてファルコを食わせることを止める展開も期待していましたが、これこれで良かったと思います。

コニーはファルコを連れ出すときからずっと葛藤していましたし、この騒動が起きる前から母を知性巨人する選択は良くないことはわかっていたでしょう。しかし、いざアルミンが飛び込むまでは踏ん切りがつかなかった。

マーレ編以後でサシャが死んでずっと薄暗い顔だったコニーが覚醒です。

母を人間に戻す方法はこれから先、見つかるかもしれません。身内関係の無垢の巨人はコニー母だけですので、最終回までに何しらか動きはあるのではないでしょうか。

ミカサのマフラーとルイーゼ

ミカサは前回125話で失くなったマフラーを探していました。

やはりルイーゼが持っていたのですが、彼女は先の戦闘で重傷を負い、もう手の施しようがない状態。雷装の破片が腹に入っているらしいです。

ルイーゼは以前にエレンと接触があったようで、そのときに「マフラーを捨ててほしい」と言っていたようです。捨てるくらいだったら私にくれと言う、瀕死のルイーゼを制してミカサはマフラーを取り返します。

ミカサはマフラーを首には巻かず手に持ったまま去っていきましたが、ミカサの自立とマフラーとの関係がどう描かれていくのかが今後も注目。

アニとヒッチのお別れ

ラガコ村から戻る4人とアニ&ヒッチが途中の街で偶然出会います。ご都合云々言われるかもしれませんが、旅人たちが立ち寄る定番の宿場町的なものはどこの世界にもつきものなので、これでいいんじゃないでしょうか。

4年ぶりのパイを貪るアニ。爆笑するコニー。

ヒッチに置き手紙をしてアニはアルミンたちと合流し、シガンシナ区へ急ぎます。別れの挨拶もなしに行ってしまうなんてアニらしい。1人でパイを頬張るヒッチの後ろ姿が切ないです。

ジャンとマルコの言葉

イェーガー派によるイェレナとオニャンコポンの処刑。2人に対して差別的な言葉で罵倒する周囲の兵士たちの態度は、ユミルの民を迫害するマーレの人々のようです。

ジャンもイェーガー派の幹部となってこの処刑に参加しているのですが、前日にハンジらと極秘に手を組んでいました。

わざと外した鉄砲を合図に、イェレナとオニャンコポンと共に車力の巨人に食われて逃亡します。

同時に、待機していたミカサやアルミン達も武器を揃えて出発。

ジャンは黙ってイェーガーについていれば地位は安泰だったのですが、それでは骨の燃えカス(マルコ)が許してくれないと言います。あの出来事が今でもジャンにとって強い影響力を持っていることがよくわかります。

とはいえ、でしょうね。そうくるでしょうね。という感じも否めませんが。ちょっと麻痺してきています。

ライナー合流。

アニに蹴られてライナー起床。マーレ編を経て2人の関係を知ってから、このアニの蹴りを見ると感慨深いものがあります。

最後の1コマはコニーがまるで主人公のような構図。

今回は駆け足でオールスター集合が描かれました。

地鳴らしを止めてもいいかどうかはマーレとの関係に左右される部分が大きかったと思います。パラディ島孤立状態の場合は地鳴らしに頼るしかありませんでした。

完全ではないにせよマーレとの連携が取れた今、とりあえずは地鳴らし阻止の方向に向かい、その後どんでん返しが起きるかな?という雰囲気です。

気になるコマ。

転んだフロックの最後のコマは誰?

ジャンとイェレナとオニャンコポンが車力の巨人に食われる瞬間、ジャンは隣のフロックを弾き飛ばします。庇うというよりも、「お前は連れて行きたくないからあっちに行け」に見えます。

このとき、フロックは尻もちをついて「ミカサはどこだ!?」と叫んで、後を追わせようとします。

そのページの最後と1つ前の2コマ、何かに気付いたような顔と、どアップで「ミカサは… …どこだ?」と言う顔。これがちょっとややこしいです。

  • ①後ろにいる誰かに気付いたフロック&後ろに人物が見下ろしている。
  • ②両方フロック。

①の場合、もう1人は誰なんでしょう?この場でミカサを呼び捨てにする人間。まさかエレンが巨人から抜け出して移動してきた?

ちょっと無理があるので多分②の両方フロックではないでしょうか。

1回目の「ミカサはどこだ」の直後、「あれ、そういえばなんでミカサはこの場にいないの?」「は!!?まさかこれって仕組まれてた!ジャンとグルなのか?そうか、だからいないんだ!!」

と、いう「ミカサは……どこだ?」なのでは。

砦の窓からアルミンたちを見送った人は誰?

アルミンやミカサたちが出発するとき砦の窓から誰かが見ていることにアニが気づきますが、アルミンは進むしかないからとにかく急ごうといって放置します。

砦の中にいる人間は誰かというのと、シルエットからしてキース・シャーディス教官が最有力です。そう、普通の答えです。

しかし、今回の怒涛の駆け足オールスター大集合回でただでさえコマ数が足りないのにわざわざ差し込んできたのですから、何か需要な伏線なのではと思わずにはいられません。

考え過ぎ方向でいくと、こっそり忍び込んでたエレンとか、こっそり忍び込んでたアズマビト家関係の誰かとか。

単行本、別冊マガジン掲載時の情報

タイトル

第126話「矜持」

Pride
公開
別冊少年マガジン:2020年3月号
発売日:2020年2月7日()
コミックス
発売日:2020年4月9日()

サブタイトル「矜持(きょうじ)」の意味

それぞれが「自分はこうあるべし」と信じているもの。戦う原動力でもあるが、過去に囚われ自分を縛り付ける側面もあるという皮肉。

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