第119話「兄と弟」

概要

タイトル通り「兄と弟」について描かれる回。

シガンシナ区での戦いも総力戦となりいよいよ大詰め。巨人同士の戦いとそれをサポートする人間たち。

エレンとジークの接触までもうあと少し。ジークがマガトの大砲に打たれ壁から落ちて瀕死。エレンはライナーとポルコと揉みくちゃになりながら戦闘中。

大枠はエレンとジークを接触させたいパラディ島とそれを阻止したいマーレ軍。

局所的にはそれぞれに都合があり、目的があり、ドラマがある。怒涛のシーソーゲームが展開される。

この回で張られていた伏線

待て

エレンがジークの叫びを止めようとしている。セリフの主がはっきりしないが、手を伸ばしているのでおそらくエレン。ライナーも意外そうにエレンを見ているので間違いなさそう。

回収30巻120話「刹那」

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この回で回収された伏線

それでも進み続けるエレンを見たライナー

伏線

海を渡り、敵と共に過ごして相手のことを理解したが、それでも進み続けるエレンを目の当たりにしたライナー

25巻100話「宣戦布告」

回収

ライナーのセリフ「この世でそれを持っちゃいけねえのはエレン…お前だ」は50話に続き、2度目。99,100話の面接を経た後だとより説得力が増す

対巨人ライフル

伏線

コルトが抱えている銃。

29巻118話「騙し討ち」

回収

ガビがエレンの首を撃ち抜く

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小ネタ・擬音

死ねないライナー

小ネタ

ファルコにうなじを噛ませるところまでいったがポルコに強奪される。

内容

ライナーは死ねない

所感・考察

ポルコが初めて知るライナー鎧継承の真実

混戦の中、エレンがポルコの脳天を破壊。顎の巨人は素早いのですが、肉弾戦で力勝負となると分が悪いようです。ライナーはエレンを取り押さえながらポルコを励まします。

ライナーはポルコに触れ、マルセルとの記憶を渡しました。

ポルコは、ライナーが鎧の巨人を継承したのはマルセルがポルコを守りたかったために軍に印象操作したという事実をここで初めて知ります。

エレン、本音が出てしまう

瀕死のジークは最後の手段とばかりに脊髄液入ワインを飲んだ人たちを無垢巨人化させようとします。

ここでエレンは「—待て」と本音がポロり。

今までジークの安楽死計画に賛同するような素振りを見せていましたから、わざわざここで人々の巨人化に反対するのは不自然です。だってどうせ後でみんな死ぬんだから。

でも、読者は皆そんなことわかっているになぜわざわざこんな描写が入るのか?

多分、ライナーのためです。隣のコマで彼はエレンの様子に気づいて「ん?」という表情をしています。

おそらくこれでライナーはエレンがただ闇雲に敵を駆逐しようとしている訳ではないことに気づいた。何かあると考え始めたのではないでしょうか。

ライナーがいつも口にする「この世で一番それを持っちゃいけねぇ」から、変化が起きるかもしれません。

コルトの弟への愛と本音

コルトがファルコを連れてジークの目の前に現れました。

ファルコがワインを口にしてしまったからまだ叫ばないでくれと必死に訴えます。ジークの優しい面を知っているから、そこに最後の望みを賭けたのです。

ここでコルトは本音をボロボロこぼします。

自分が獣の巨人を継承するのは家族を楽園送りから守るためだ。

とにかくファルコが叫びの範囲外に逃げるまで待ってくれ。その後でマーレ人だろうがエルディア人だろうが好きなだけ殺せばいい。だけど弟だけは巻き込まないでくれ。

彼は非常に正直者です。国と国との争いとか、始祖を巡る争いとか、極限状態にあっては二の次であり、いちばん大事なのはやっぱり家族なのです。

ジークの回答は「残念だ」

コルトはファルコを抱きしめたまま巨人化の衝撃で焼け死んでしまいます。

一旦その場を離れて、後から誰か知性巨人を食わせようなんて考えられなかったのでしょう。それぐらい必死だったということだと思います。

ジークの脊髄液入ワイン摂取者たちは容赦なく一斉に巨人化

ジークの叫びによりファルコはじめ、脊髄液ワイン摂取者が容赦なく一斉に巨人化。

ピクシス司令は最後はらしくウイスキーの瓶を煽りながら静かに目を閉じています。

これでパラディ島の兵団幹部周辺はほぼ全滅。残すは104期調査兵団とイェーガー派となってしまいました。

この戦闘を収束させることが出来たとして、今後誰がパラディ島を仕切るのでしょうか。

マガト渾身の一発がジークを仕留める

巨人ファルコはジークの命令でライナーに飛びつきます。

ライナー1人ではエレンとファルコの相手は苦しい。ライナーがファルコを殺すのを躊躇っているうちにエレンが脱出を試みます。

さあこれでいよいよエレンとジークと接触かというところで、マガトの一発がジークのうなじを直撃。続いてエレンも狙われますが、アルミンが駆けつけて大砲を破壊。

これで始祖の巨人の力を使うことは出来なくなってしまいました…

ファルコが顎の巨人を継承

バタバタやっているうちにファルコがライナーのうなじにガブリ。ライナーは「ついに死ぬる」と硬質化を解こうしたところで、ポルコが横入り。

ポルコは鎧の巨人継承にまつわる真実を知って満足したのでしょうか、あるいはこの先の生き残るべきはライナーだと判断したのでしょうか。はたまた、鎧の巨人はガビが継承するべきと考えているのか。

そしてまたしても死ねないライナー…。

仕方がありませんね。ポルコに記憶を見せたのはライナーですから。

ジークの死んだふり作戦

ジークは死んだふりでした。1人密かに前回118話「騙し討ち」を引っ張っていたのです。

そしてエレンはもちろん気付いています。さすが兄弟の絆。

硬質化を使ってライナーの腕と自分の口をガッチリくっつけた後、巨人体から抜け出して疾走。ポルコに食われたはずのズボンと靴が元に戻っているのは単なるミスか、何か秘密があるのか。本筋にはあまり関係なさそうではありますが。

ジャンとコニーのお膳立て

ライナーも執念を見せ、硬質化された巨人エレンの身体を無理矢理ぶっ壊して生身エレンを捕まえようと手を伸ばします。

しかし、そこへジャンとコニーの雷槍が直撃。最後の最後で同期のサポートが来るとは胸が熱くなる展開ですが、これまでの流れを考えると複雑です。彼らの胸中やいかに。

さあいよいよ。ついに。ようやく、エレンとジークが接触だ!!

立ちはだかるガビ

コルトが残した対巨人ライフルを抱えたガビ登場。目の前には宿敵エレン。

彼女にとっては、全ての元凶は未だエレンです。殺るなら今しかねぇのです。

ガビに気づくエレン、涙を流しライフルを構えるガビ、雷槍フォロースルーのジャン&コニー、壁の上で車力と戦闘中のミカサ&アルミン、アニメだったらスローモーションになるんでしょう。

ガビのライフルがエレンの首を撃ち抜き、エレンの顔が宙を舞います。

続く…

単行本、別冊マガジン掲載時の情報

タイトル

第119話「兄と弟」

Two Brothers
公開
別冊少年マガジン:2019年8月号
発売日:2019年7月9日()
コミックス
発売日:2019年12月9日()

サブタイトル「兄と弟」の意味

ジークとエレン、コルトとファルコ、マルセルとポルコ。

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