第116話「天地」

概要

マーレの戦士ピークはパラディ島に潜入し、エレンの前に姿を現した。ピークはエレンに銃を向けて殺すと脅迫するが、エレンは全く動じない。

なぜなら、マーレの命令はあくまでも「始祖奪還」であり殺すことは許されず、もし軍機違反を起こせばピークの家族の命はないと分かっているから。

銃を下ろしたピークはエレンに協力を持ちかける。彼女の望みは「エルディア人を解放し家族を救うこと」であり、マーレ打倒のためなら何でもすると告白。

ピークはジークの目的を知っているわけではないが、全世界に敵を回しているからにはエレン達に何か勝算があるに違いないと読んでいる。

ガビは、ジークに続きピークまでもがマーレを裏切ったことに衝撃を受け、彼女に銃を向ける。

しかしピークは冷静にガビを説得。兵器としての巨人はいずれ役に立たなくなり「ユミルの民」は用済みになる。いくら自分たちが「善良なエルディア人」だとアピールしても誰も味方してくれない。自分たちの命と自由は自分たちで勝ち取るしかない。

エレンは敵の居場所を教えることを条件にピークの交渉を受け入れ、3人で屋上へ移動。移動中、ピークは巨人化出来ないようにガビと枷で繋がれる。


地下牢の104期生。ジャンはエレンがアルミンやミカサを突き放すようなことを言ったのは何か理由があるのではないかと考えている。

イェレナが地下牢を訪問し、ジークの「安楽死計画」の詳細を発表。

ジャンは全然安らかではない計画の穴を指摘するが、イェレナは現実離れした妄想に酔っており話にならない。何か意図があるのか、イェレナの話に感動して涙を流すアルミン。


屋上へ移動したエレン達。そして、「敵」の居場所を尋ねられたピークが指差したのはエレン。直後、崩れた床の下から現れた顎の巨人ポルコがエレンに襲いかかる。エレンは膝から下を失いつつも咄嗟に巨人化。

ピークは裏切ってなどいなかった。確かにマーレ国は信用していないが、一緒に戦ってきたマーレ軍の仲間は信用している、という理屈である。

彼女の任務はエレンの居場所を特定しおびき出すことだった。上空ではマーレの飛行船がエレンの巨人化による狼煙を確認。戦いが始まる。

この回で張られていた伏線

自信満々のエレン

ピークちゃんに銃を向けられても全く動じる様子がないエレン。巨人継承の仕組みやマーレ軍の命令云々の理由はもっともだがなぜそこまで強気でいられたのか?

「そこ」

エレン達が屋上に向かう途中(「よろしくねー」のコマの下)、ピークちゃんと一緒に潜入していたポルコがパラディ島の兵士の中に紛れているのが確認できる。

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この回で回収された伏線

ライナーまたな

伏線

去り際のエレンのセリフ「ライナー またな」

26巻104話「勝者」

回収

ライナーがマーレ軍にパラディ島奇襲を提案。エレンとライナーはシガンシナ区で再び戦うことになる。

「そこ」

伏線

エレン達が屋上に向かう途中(「よろしくねー」のコマの下)、ピークちゃんと一緒に潜入していたポルコがパラディ島の兵士の中に紛れているのが確認できる。

29巻116話「天地」

回収

ピークちゃんの「そこ」の合図(?)でポルコ(顎の巨人)が屋上の床下からエレンを襲った。エレンに敵の居場所を聞かれたピークちゃんは床(ポルコ)ではなくエレンを指差している。

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過去回と重ねられている描写

エレンに降参?

両手を上げてエレンに降参するピークちゃん。しかし実際は騙そうとしている。

内容

エレンに降参するといいつつ、別なやつに食わせようとしていたピクシス。

28巻111話「森の子ら」

安楽死計画を聞いたときの反応

安楽死計画に感動するフリをして嘘泣きするアルミン。賛同されて嬉しくなり涙ぐむイェレナ。

内容

安楽死計画に強い賛同の意を示すエレン。賛同されて嬉しくなるジーク(アニメ版では涙ぐむ)。この2つのやり取りは似通っておりアルミンが嘘泣きしていることからエレンもウソをついていると推測できる。

29巻115話「支え」

単行本、別冊マガジン掲載時の情報

タイトル

第116話「天地」

Above and Below
公開
別冊少年マガジン:2019年5月号
発売日:2019年4月9日()
コミックス
発売日:2019年8月9日()

サブタイトル「天地」の意味

屋上に立つエレンと床下から襲うポルコ。空からやってくるライナーと地上で迎え撃つエレン。また天地の意味は「世界、宇宙」もある。イェレナはジークの秘策・安楽死計画が「世界を救う」と話す。

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