第102話「後の祭り」

概要

戦場と化したレベリオ収容区。ヴィリー・タイバーの思惑通り、世界を敵に回すことになったパラディ島。

エレンは「戦鎚の巨人」と戦闘中。手こずりながらも「本体」の居場所を見つけ、捕食出来るところまで追い詰めた。調査兵団のメンバーは得意の立体機動でマーレ軍兵士を次々と討伐。顎の巨人でさえも圧倒するアッカーマンの2人。

パラディ島・調査兵団側が順調に作戦を遂行していく影で、仲間を殺され、故郷をめちゃくちゃにされたガビは怒りに震え、復讐を誓う。その姿はかつてのエレンそのもの。

装備が完了した車力の巨人、そして獣の巨人が到着し、いよいよ役者が揃う。

この回で張られていた伏線

フロックの暴走?

ジャンは民間の被害を最小限に抑えろと言うが、フロックは全員が敵だと考えているので区別なく攻撃を仕掛けている。

俺達にはあの悪魔が必要だ

フロックのセリフ

ガビとサシャの目が合う

門兵のおじさん2人を撃ったサシャとガビの目が合う。その後ガビが門兵のおじさんが持っていた銃に手を伸ばす描写

明かりを灯す

コニーとサシャが屋根に明かりを灯している理由

時間までに戦鎚を無力化

ジャンのセリフ『時間までにあの「戦槌の巨人」を無力化すればな』

この戦いの先に

ジャンのセリフ「この戦いの先に何があるのかそれを見極めるためには生き残らねぇと」

こいつもかよ!?

ジャンのセリフ「こいつもかよ!?」どういう意味?

死ぬな生き延びろ

リヴァイのセリフ「死ぬな生き延びろ」

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この回で回収された伏線

投石に気づかないリヴァイ

伏線

リヴァイは獣の巨人の投石に気づかなかった。しかし奇跡的に当たらず無傷。

20巻79話「完全試合」

回収

アッカーマン故なのか、リヴァイとミカサはまるで未来予知能力でもあるかのように、事前に危機を察知して攻撃を避けている(他の兵士は対応が遅れて撃たれている)。つまり、79話のリヴァイは投石が自分に当たらないことを予知していたからこそ気づかなった…?

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エレンの特殊能力?

顎の巨人が飛びつくより前に、エレンは自分が狙われていることに気づいているように描かれている。

考察

まるでこれから起きることがわかっているかのように見える。

アッカーマンの特殊能力?

車力の巨人から放たれた銃弾を交わす時、リヴァイとミカサは発射前に気づいているように描かれている。

考察

まるでこれから起きることがわかっているかのように見える

過去回と重ねられている描写

わからないから…

ガビのセリフ「ウドとゾフィアが何で殺されたのか…わからないから…」

内容

エレン、ライナー、リヴァイらと重なる

?巻?話「」

小ネタ・擬音

ドッカイケ

擬音

ドッカイケ → どっか行け

内容

レベリオ襲撃時、門兵のおじさんがガビを逃がそうとして手で押したときの音

カツオ → 鰹

擬音

カツオ

内容

コニーが屋根に明かりを灯すときの音

所感・考察

パラディ島・調査兵団 VS マーレ軍

総力結集のマーレ軍

マガト隊長は陸軍と海軍に応援を要請。西と東から3万の兵力を集結、レベリオ収容区を封鎖してパラディ島の退路を断つ作戦。

軽快に飛ばす調査兵団

軽快な動きで手際良く次々とマーレの兵士を撃ち落とす調査兵団。壁の外の巨人を排除した後も訓練は怠らなかったようです。

フロックは張り切り過ぎているようですが…。

ガビの進撃の始まり

病院はケガ人で溢れ、ウドを診てもらう余裕はなし。そして、診てもらうまでもなく、既に息を引き取っている模様…。

ガビは仲間を殺され完全に頭に血が上っています。かつてのエレン状態です。

気持ちが収まらず病院から戦地へ向かっていきます。

門兵のおじさんと押し問答をしていると、今度はおじさんがサシャに打たれて死亡。

一連の踏んだり蹴ったりで完全にスイッチが入ってしまいました。地獄の始まりです。

「戦槌の本体」は別な場所にいる

ミカサにうなじを吹き飛ばされた戦槌の巨人は元気に再生して次々と武器を生み出し攻撃を続けます。

エレンは「戦槌の本体」が別な場所にあることを見抜きました。無限に再生する敵キャラにありがちな遠隔操作です。

足首から紐(ワイヤー?)で繋がり地中に隠れていた本体を引っ張り出して捕食しようとするエレン。

パラディ島の悪魔「調査兵団」の本領発揮

その隙を背後で狙っていた「顎の巨人」が飛び込んできてエレンのうなじに噛みつきます。

マガト隊長は「始祖なんかいらね。殺す」と言っていたのに、「始祖奪還!」と夢中で突っ走ってしまうポルコ…。意思の疎通が取れていないマーレ軍。

エレン大ピンチかと思われたその瞬間、閃光が顎の頬を切り裂きました。リヴァイ兵士長です。

これ噂に聞くアッカーマンか、とビビりまくっているポルコは一時逃走、しかしもう1人のアッカーマン・ミカサが迎撃。立て続けに襲いかかるパラディ島の悪魔・調査兵団。

「俺は巨人だぞ!?こいつら人間の姿のまま俺を殺す気か!?」って小物感全開のポルコ…。なんだか泣けてきます。

アッカーマンの特殊能力

今度は顎の巨人が大ピンチ、かと思いきや「車力の巨人」がマシンガンで空中の調査兵団を狙撃。立体機動装置は遠方からの機関銃攻撃には弱い…。

このとき、リヴァイとミカサだけは他の兵士より早く気付いて弾を避けています。というか、下手したら発射前に気づいて避難しています。

反射神経、運動能力というよりも、それ以前に「察知する能力」がずば抜けている、ということなんじゃないでしょうか。

「2手3手先を読んで戦うことが出来る」、もっと言うと「無意識だけどこの先何が起きるかわかっていて身体も勝手に動いちゃう」ということなのだと思います。

獣の巨人が登場して、つづく。

そして真打ち、戦士長ジークの獣の巨人がゆっくりと登場。

これで大方役者が揃いました。

ちなみにマガト隊長や、104期生はパラディ島側の目的をまだ把握していない模様。

戦いは続く…。

気になる描写

パラディ島・調査兵団の目的は何?

マガト隊長も掴みかねるパラディ島調査兵団の狙い。

世界を敵に回し、始祖の巨人を失うリスク抱えながら、わざわざマーレに乗り込んできた理由は何なのでしょうか?

ジャンたちのセリフからわかること

  • 作戦には時間制限がある
  • 屋根に明かりを設置している
  • 時間までに「戦鎚の巨人」を無力化する必要がある

ジャンは「獣の巨人」「顎の巨人」「車力の巨人」のことには触れていません。そして戦鎚に関しても「無力化」と言っていますから、特定の巨人を倒したりすることはメインではないと思われます。

時間制限があることと屋根の明かりの設置は関係がありそうです。時間までに誰かに何らかのメッセージを伝える必要があるのかもしれません。

そして、わざわざ自分たちからマーレに乗り込んでいる点を踏まえると、ここにいる人や物を盗もう(奪おう)としているというのが妥当だと思います。

ジャンとフロックの言い争い。

ジャンは民間への被害を抑えようとしているようですが、フロックはそんなのお構いなしにバンバン建物を破壊しています。

全然噛み合っていません。ジャンに迷いがあるのか、フロックがやり過ぎなのか、この時点でははっきりしません。

フロックはシガンシナ区での決戦以後「俺達には悪魔が必要だ」ってことに拘っているようです。かつてはエルヴィン、現在はエレン。

彼の様子から察するに、「悪魔」の意志とは関係なしに、自分で勝手に解釈して暴走しているように見えますが。口数が多いキャラなので今後重要なヒントをくれるかもしれません。

エレンはガビに気づいている?

最後から3ページ目の1番下のコマ。エレンが驚いた表情をしています。

流れ的に、ジーク(獣の巨人)が現れたぞ!という解釈が自然なのですが、1つ前のコマに唐突にガビが差し込まれています。

これはマーレ編が始まって以降、エレンが時々見せる「妙な勘の良さ」を表現する1コマだと思います。

エレンは、ガビが自分に対して殺意を持って迫ってきていることを遠くにいながら感じているんじゃないでしょうか。

ジークが来たときのピークの顔

ピークが怖い顔をしています。

このタイミングで戦士長がやってきたら、「わあ!!待ってました!!」って顔になるのが普通です。

ポルコは「ジークさん!!」と言っているのに、ピークは無言であることも気になります。

ピークとポルコは穴に落とされていたせいで戦場に駆けつけるのが遅れました。

ジークはその間何をやっていたのでしょう?全く描かれていません。

最後の見開きにエレン(ミカサ)とマガト(戦鎚)がいない。

左側がパラディ島、右側がマーレ。両雄激突!!みたいな感じになってますが、エレン、ミカサ、マガト、戦鎚がいません。

対立の構図にいないということでしょうか?

エレンが調査兵団の味方とは限らないし、マガトと戦士隊が味方とも限らない?

アルミンとハンジがいない

アルミンとハンジの2人は何をしているのでしょうか。

参謀がいない。どこか別な場所でこっそり活動中?

ライナーとファルコ

そういえば、ライナーとファルコはどこいった?埋もれちゃった?

単行本、別冊マガジン掲載時の情報

タイトル

第102話「後の祭り」

Too Little, Too Late
公開
別冊少年マガジン:2018年3月号
発売日:2018年2月9日()
コミックス
発売日:2018年4月9日()

サブタイトル「後の祭り」の意味

マーレに攻撃を仕掛けてしまったパラディ島。民間人を殺してしまったエレン。

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