第88話「進撃の巨人」

作品タイトルの意味は？

基本的には「巨人の進撃」「巨人による進撃」「進撃する巨人」のような意味であり、いい感じに並べ替えてタイトルらしくしているのだと思われる。そして物語が進むにつれて本当の意味が明らかになり収まりも良くなっていく。初期: 巨人が進撃してくる？ → 中期(88話～): エレンが継承した知性巨人の名前 → 後期(130話～): エレンが巨人の力で進撃。未来の記憶に縛られる究極に不自由な状況でも尚、自由を求めて進撃する巨人。

使い方は彼らの記憶が教えてくれるだろう

「彼ら」とは歴代知性巨人の継承者。巨人は継承するものであることを示唆。また「記憶」が物語の重要な鍵を握っていることを示唆している。

何が間違っている？

不明。知性巨人になると寿命が13年になることを知り絶望したと思われる。

巨人を操った（？）エレンを見たときのライナーの反応

「座標」とは「始祖の巨人の力」を指していると思われる。ライナーは不戦の契りや始祖の巨人の力のことを知っている。エレンが巨人を操ったことは、まさに始祖の巨人のそれだと判断している。

ライナーのセリフ「先の短い殺人鬼同士だろ？」

知性巨人の寿命は13年。この時点でマーレ組3人の寿命は残り6～7年

サブタイトルの「子供達」とは？

高校生くらいのライナーが「先の短い殺人鬼」と発言している。巨人の力によって犠牲になる子供達のことを指している？マーレの戦士は5～7歳時から鍛えられて10代前半で巨人を継承している。

エレンが父グリシャのことを考える → 鏡に映るヒストリアに似ている女性の記憶という描写

女性はフリーダ（始祖の巨人継承者であり、ヒストリアの姉）。エレンは直接フリーダを見たことはない。グリシャがフリーダから始祖の巨人を奪い、それがエレンに継承されたことを示唆している。

なぜエレンは硬質化の実験中に父のことを思い出したのか？

複数の謎が繋がっている。エレンが硬化能力を手に入れたのはレイス家礼拝堂地下（巨人の硬化能力で出来た洞窟）での出来事がきっかけであり、そこは父がフリーダから始祖を奪った（エレンが促して奪わせた）場所でもある。未来の記憶との繋がりも示唆している。

グリシャがフリーダから巨人の力を奪った目的は？

巨人になれるせいで世界から憎まれ迫害を受けているユミルの民（エルディア人）の自由と尊厳を取り戻すため。迫害が始まったのはカール・フリッツ（初代壁の王）が壁を作って引き篭もったから。グリシャはレイス家から始祖を奪うために壁内に潜入していた。

なぜグリシャはカルラの仇討ちを自分でやらずにエレンに託した？

知性巨人は継承から13年で寿命が来る。グリシャはタイムリミットが迫っていた。また敵がどこにいるかわからないこの状況ではグリシャ独力では間に合わない可能性が高い。

なぜアルミンは壁の中に人が隠れられる空間があると思ったのか？勘とはいえ、尖すぎる。

アルミンはストヘス区の女型戦に参加しており、壁は硬質化能力があれば傷付けられることはわかっているのでそこまで不自然ではないと解釈することも出来る。あるいは、すべてのユミルの民が時空を超えて繋がっているのであれば、後に超大型巨人を継承することになるアルミンが壁の巨人の何かを潜在的に感じたとしてもおかしくはない。かもしれない。

グリシャに制裁を与えた兵士がグリシャに注目している描写

正体はフクロウ。グリシャが「壁の外へ出たこと」を理由に、進撃の巨人を継承する者として相応しいと感じていた。

マーレの歴史書とフクロウが復権派に渡したものでは内容が異なる点が多い

本当の歴史なんてものはどこにもない。立場によって解釈が変わる、という話。

1700年続いたとされるエルディア人による民族浄化

現在でもマーレをはじめ多くの民族が生き残っている。たとえ民族浄化をやっていたとしても不完全だったと考えるしかない。

ユミルという名前は特別な意味を持つ。その名を名乗るだけで立派な寝床と食事を与えられた。ユミルの手紙より

エルディア人にとって始祖ユミルは「神がもたらした奇跡」である。