第88話「進撃の巨人」
概要
グリシャを助けたフクロウは突如巨人化。軍の船を真っ二つにへし折り、兵士たちを皆殺しにしてしまった。
フクロウの名はエレン・クルーガー。
クルーガーは自身が宿す「進撃の巨人」をグリシャに継承し、エルディア復権派の任務を託す。
この回で張られていた伏線
鳥の群れ
鳥の群れを見上げるグリシャ
「始祖の巨人」だ、で重なるエレンとクルーガー
「その道はすべて一つの座標で交わる つまり それが…」の続き、「それが始祖の巨人だ」のとき、エレンとクルーガーが重なる。
ダイナの最期
あの最期を見る限り間違ってなかった……と思う。
写真
なぜクルーガーはグリシャに写真を渡したのか?
死んでも 死んだ後も
クルーガーのセリフ「その行いが報われる日まで進み続けるんだ 死んでも 死んだ後も」
お前が始めた物語だろ
クルーガーがグリシャに言った一連のセリフ
進撃の巨人
クルーガー→グリシャ→エレンへと継承された巨人の名前。作品タイトル回収
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この回で回収された伏線
作品タイトル・進撃の巨人
作品タイトルの意味は?
基本的には「巨人の進撃」「巨人による進撃」「進撃する巨人」のような意味であり、いい感じに並べ替えてタイトルらしくしているのだと思われる。そして物語が進むにつれて本当の意味が明らかになり収まりも良くなっていく。初期: 巨人が進撃してくる? → 中期(88話~): エレンが継承した知性巨人の名前 → 後期(130話~): エレンが巨人の力で進撃。未来の記憶に縛られる究極に不自由な状況でも尚、自由を求めて進撃する巨人。
彼らの記憶
使い方は彼らの記憶が教えてくれるだろう
3巻10話「左腕の行方」
「彼ら」とは歴代知性巨人の継承者。巨人は継承するものであることを示唆。また「記憶」が物語の重要な鍵を握っていることを示唆している。
アニの父の謝罪
何が間違っている?
8巻33話「壁」
不明。知性巨人になると寿命が13年になることを知り絶望したと思われる。
座標とは?
巨人を操った(?)エレンを見たときのライナーの反応
12巻47話「子供達」
「座標」とは「始祖の巨人の力」を指していると思われる。ライナーは不戦の契りや始祖の巨人の力のことを知っている。エレンが巨人を操ったことは、まさに始祖の巨人のそれだと判断している。
先の短い殺人鬼
ライナーのセリフ「先の短い殺人鬼同士だろ?」
12巻47話「子供達」
知性巨人の寿命は13年。この時点でマーレ組3人の寿命は残り6~7年
サブタイトル「子供達」の意味は?
サブタイトルの「子供達」とは?
12巻47話「子供達」
高校生くらいのライナーが「先の短い殺人鬼」と発言している。巨人の力によって犠牲になる子供達のことを指している?マーレの戦士は5~7歳時から鍛えられて10代前半で巨人を継承している。
鏡に映る女性の記憶を見た流れ
エレンが父グリシャのことを考える → 鏡に映るヒストリアに似ている女性の記憶という描写
13巻53話「狼煙(信じるバカ ※連載時)」
女性はフリーダ(始祖の巨人継承者であり、ヒストリアの姉)。エレンは直接フリーダを見たことはない。グリシャがフリーダから始祖の巨人を奪い、それがエレンに継承されたことを示唆している。
父の記憶への連想
なぜエレンは硬質化の実験中に父のことを思い出したのか?
13巻53話「狼煙(信じるバカ ※連載時)」
複数の謎が繋がっている。エレンが硬化能力を手に入れたのはレイス家礼拝堂地下(巨人の硬化能力で出来た洞窟)での出来事がきっかけであり、そこは父がフリーダから始祖を奪った(エレンが促して奪わせた)場所でもある。未来の記憶との繋がりも示唆している。
なぜグリシャはフリーダから巨人の力を奪ったのか?
グリシャがフリーダから巨人の力を奪った目的は?
16巻63話「鎖」
巨人になれるせいで世界から憎まれ迫害を受けているユミルの民(エルディア人)の自由と尊厳を取り戻すため。迫害が始まったのはカール・フリッツ(初代壁の王)が壁を作って引き篭もったから。グリシャはレイス家から始祖を奪うために壁内に潜入していた。
なぜグリシャは自分で仇を取ろうとしない? その1
なぜグリシャはカルラの仇討ちを自分でやらずにエレンに託した?
18巻71話「傍観者」
知性巨人は継承から13年で寿命が来る。グリシャはタイムリミットが迫っていた。また敵がどこにいるかわからないこの状況ではグリシャ独力では間に合わない可能性が高い。
アルミンの名推理
なぜアルミンは壁の中に人が隠れられる空間があると思ったのか?勘とはいえ、尖すぎる。
18巻74話「作戦成功条件」
アルミンはストヘス区の女型戦に参加しており、壁は硬質化能力があれば傷付けられることはわかっているのでそこまで不自然ではないと解釈することも出来る。あるいは、すべてのユミルの民が時空を超えて繋がっているのであれば、後に超大型巨人を継承することになるアルミンが壁の巨人の何かを潜在的に感じたとしてもおかしくはない。かもしれない。
マーレ治安当局兵士の視線
グリシャに制裁を与えた兵士がグリシャに注目している描写
21巻86話「あの日」
正体はフクロウ。グリシャが「壁の外へ出たこと」を理由に、進撃の巨人を継承する者として相応しいと感じていた。
世界の真相とは?正しい歴史はどれ?
マーレの歴史書とフクロウが復権派に渡したものでは内容が異なる点が多い
21巻86話「あの日」
本当の歴史なんてものはどこにもない。立場によって解釈が変わる、という話。
民族浄化
1700年続いたとされるエルディア人による民族浄化
21巻86話「あの日」
現在でもマーレをはじめ多くの民族が生き残っている。たとえ民族浄化をやっていたとしても不完全だったと考えるしかない。
ユミルという名前
ユミルという名前は特別な意味を持つ。その名を名乗るだけで立派な寝床と食事を与えられた。ユミルの手紙より
22巻89話「会議」
エルディア人にとって始祖ユミルは「神がもたらした奇跡」である。
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謎
道
「ユミルの民」とは、目に見えない道で繋がっている。時には記憶や誰かの意思も同じようにして道を通ってくる
作中のあらゆる不思議な現象に関わっていると考えられる。
クルーガー以前の進撃の巨人の継承
クルーガーやそれより前の代はどのように進撃の巨人を継承してきたのか?
マーレ軍に潜入して巨人化薬を調達し、エレンのように森の中などで継承した?あるいは協力してくれる国(ヒィズルなど)へ避難していた?
過去回と重ねられている描写
手を繋いで駆け出すグリシャとフェイ
手を繋いで駆け出すグリシャとフェイの後ろ姿
帰還した調査兵団を見るために手を繋いで駆け出すエレンとミカサ。とりあえず不穏。
1巻1話「二千年後の君へ」
単行本、別冊マガジン掲載時の情報
タイトル | 第88話「進撃の巨人」The Attack Titan |
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公開 | 別冊少年マガジン:2017年1月号 発売日:2016年12月9日(金) |
コミックス | 発売日:2017年4月7日(金) |
サブタイトル「進撃の巨人」の意味
エレンがグリシャから引き継いだ知性巨人の名前が「進撃の巨人」