第86話「あの日」

概要

全ページ通してグリシャ手記に沿った回想スタイル。

エレン達はエルディア人という大昔に祖先が巨人の力を手に入れて大陸を支配していた人種であることが判明。

100年前に起きた巨人大戦により、エルディア人は大陸とパラディ島に分断される。

大陸は現在マーレという国が支配しておりエルディア人は差別・迫害を受けている。エレン達が住んでいるのがパラディ島で、大戦当時の王が移住し三重の壁を築いて島民の記憶を改竄した。レイス家は当時の王の末裔。

グリシャの回想。

少年グリシャは飛行船を見るために妹のフェイを連れ、無断でレベリオ収容区の壁の外に出た。しかし2人は当局の職員に見つかり、結果、妹が殺される。

この事件をきっかけにグリシャはマーレに強い憎しみを抱く。18歳のとき、エルディア復権派に加入。そしてフリッツ王家の生き残りであるダイナと出会い結婚、ジークが生まれる。

数年後、マーレ軍はパラディ島侵攻計画を打ち出し、収容区のエルディア人から巨人を継承する戦士を募る。

グリシャは息子ジークを戦士としてマーレ軍に潜入させ、秘密裏にエルディア復権の計画を進めようとした。

しかし当時7歳のジークがグリシャとダイナをマーレ政府に密告。エルディア復権派は全員まとめて楽園送りとなる。

この回で張られていた伏線

腕章のマーク

グリシャらエルディア人が付ける腕章のマーク

グリシャの右手

壁の外に出る際、グリシャは右手で妹フェイの左手を握っている。

マーレ治安当局兵士の視線

グリシャに制裁を与えた兵士がグリシャに注目している描写

世界の真相とは?正しい歴史はどれ?

マーレの歴史書とフクロウが復権派に渡したものでは内容が異なる点が多い

民族浄化

1700年続いたとされるエルディア人による民族浄化

おおおおぉおお

グリシャが「なぜなら俺は始祖ユミルを信じている!!」と意味不明な言葉を発し復権派のメンバーが盛り上がって雄叫びを上げる

「七つの巨人の力」が絶対ではなくなる日も近い

「七つの巨人の力」が絶対ではなくなる日も近い ←フクロウがエルディア復権派に宛てた手紙内の記述。

今後我々に干渉するなら 壁に潜む幾千万の巨人が地上の全てを平らにならすだろう

今後我々に干渉するなら 壁に潜む幾千万の巨人が地上の全てを平らにならすだろう ←フクロウがエルディア復権派に宛てた手紙内の記述。

サルのぬいぐるみ

グリシャとダイナの息子ジークがサルのぬいぐるみで遊んでいる

楽園送り

壁外を彷徨う巨人がマーレで罪人となったエルディア人であることがほぼ確実になった。

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この回で回収された伏線

旧調査兵団本部の古城

伏線

リヴァイ班の拠点の古城。調査兵団はこれを改装して使っていた、つまりかなり昔からそこにあったということ。なぜ壁と川から離れた危険な場所に城がある?

5巻20話「特別作戦班」

回収

100年以上前からパラディ島がエルディア帝国の領土だったことを示唆?

エレンが目的?

伏線

アルミンは女型の目的は人類への攻撃ではなくエレンだと思っている。

6巻23話「女型の巨人」

回収

ライナーたちの最終的な目的「始祖の巨人奪還」に繋がっていく推理。

敵の狙い②

伏線

敵の狙いはエレンだと推測できた。ではなぜ?どこから来た?何のために?

7巻27話「エルヴィン・スミス」

回収

ライナーたちは海の向こうの大陸マーレからやってきた。目的は始祖の巨人を奪うこと。ライナーたちからするとこの時点でエレンは1/2の確率で始祖を保有していると計算できる。だから積極的にエレンを狙ってきている。

マルロは敵の正体に気づいていた?

伏線

「護送団を何から守れば良いのでしょうか?」からの一連のマルロのセリフ

8巻31話「微笑み」

回収

マルロが色眼鏡なしに現状を分析した結果「壁の外の敵がいるに違いない。だけど動機は不明」という結論に至った、と読めなくもない。

壁の中の巨人

伏線

なぜ壁の中に巨人がいるのか

8巻33話「壁」

回収

「地鳴らし」のために初代壁の王(145代カール・フリッツ)が作った。

ユミルの名前が判明

伏線

1巻から登場しているがずっと名前が不明だったのはなぜ?

9巻37話「南西へ」

回収

ユミルという名前が重要だから。壁の巨人、王家の血筋などこのタイミングで登場する重要な設定と密接に関わっている。

戦士とは?

伏線

ベルトルトが言う戦士とは?兵士と何が違う?

10巻39話「兵士」

回収

マーレでは知性巨人を継承するものは戦士と呼ばれる。ライナーは人格障害が起きている。

ライナー&ベルトルトの故郷

伏線

ライナーとベルトルトの故郷とは?何処から来たのか?

10巻42話「戦士」

回収

海の向こうの大陸にあるマーレ国。86話に登場するキーワード、「七つの巨人」「始祖の巨人奪還」などで大体話は繋がる。

ライナー&ベルトルトの目的

伏線

ライナーとベルトルトが巨人なのはわかった。では目的は?なぜエレンを狙う?

10巻42話「戦士」

回収

パラディ島の資源獲得および脅威の排除として「始祖の巨人」を奪うこと。エレンが「始祖の巨人」の持ち主だと睨んでいた。

なぜライナー&ベルトルトは巨人になれる?

伏線

ライナーとベルトルトが巨人なのはわかった。ではなぜ巨人の力を持っているのか?

10巻42話「戦士」

回収

ユミルの民だから。マーレ軍の戦士として知性巨人を継承した。

悪魔の末裔

伏線

ベルトルトのセリフ「悪魔の末裔が!!根絶やしにしてやる!!」

12巻49話「突撃」

回収

元は同じ民族。ユミルの民である。しかし巨人大戦後に大陸とパラディ島に分断されて対立することになり、大陸側のユミルの民はパラディ島のユミルの民を悪魔呼ばわりしている。

初代壁の王は誰?

伏線

100年前に壁を作ったり民の記憶を改竄したのは誰?

16巻64話「歓迎会」

回収

エルディア帝国の145代目の王カール・フリッツ

100年前の出来事

伏線

レイス家の地下洞窟は約100年前に作られた。100年前に何があった?

16巻64話「歓迎会」

回収

約100年前に大陸で巨人大戦があり、当時の王カール・フリッツがパラディ島に移住してきて壁を作ったりした。後にレイスに改名

壁の外に居たグリシャ

伏線

なぜグリシャは壁の外に居たのか?

18巻71話「傍観者」

回収

壁の外から来たから。

悪の民族・穢れた民族

伏線

悪の民族・穢れた民族

19巻77話「彼らが見た世界」

回収

エルディア人は世界から悪魔と呼ばれている

あの父親の被害者

伏線

ジーク(獣の巨人)はエレンの兄弟?(重ねて描かれているし、顔が似ている。また「あの父親」という言い回し)

21巻83話「大鉈」

回収

ジークはグリシャとダイナの子。つまりエレンの異母兄。

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2000年問題・グリシャパパ編

グリシャの父のセリフ『今から1820年前 我々の祖先「ユミル・フリッツ」は「大地の悪魔」と契約し巨人の力を手に入れる』

考察

“今”は810~820年頃。エレンが生まれるのは835年。1話のエレンから数えて2000年前の始祖ユミルがメッセージを云々~と話が合わない。かの有名な2000年の計算(13+13x145+102)と矛盾する。マーレが歴史を捏造しているから?1話のタイトルの意味が違う?誰が本当のことを言っている?クルーガー先生に聞くしかない。

大地の悪魔の正体?

ユミル・フリッツは大地の悪魔と契約を交わして巨人の力を手に入れた

考察

伝承でいうところの大地の悪魔の正体はおそらくエレン。123話ラストのエレン巨人の顔が歴史書のものに似ている。契約は122話の終盤、あすなろ抱きで「終わりだ」から始まるエレンが始祖ユミルを口説き落とした一連のやり取り。巨人の力を与えたのもエレン、終わらせるのもエレン。あの謎の生物の正体も巡り巡ってエレン?かもしれない。

巨人大戦

740~745年頃?の戦争。

考察

145代目カール・フリッツの始祖継承問題、へーロスの存在の真偽、タイバー家の思惑などを中心に怪しい点が多いまま物語は次の展開へ進んだ。しかしこれだけ目立つということはラストに大きな仕掛けがある?

パラディ島

エレンたちの故郷はパラディ島という島だった。

考察

島の名前がわかりました、というだけで謎は深まるばかり。始祖の巨人や壁の王の由来が不明瞭。三重の壁が巨人で出来ているとして、どうやって人を集めたのか?壁が出来る前はどうなっていたのか?

非マーレ派エルディア人

グリシャの父は大陸に取り残されたエルディア人のことを「非マーレ派エルディア人」と言っている。

考察

パラディ島にいるのはそれ以外のエルディア人ということになるのでマーレ派?

マーレが始祖の巨人を「奪還」する?

「始祖の巨人」は元々エルディア帝国のものだったはず。なぜマーレが「奪還」するのか?

考察

大陸に戻すという意味で奪還? or 元々マーレのものだったというジャイアン的発想? or マーレ軍幹部にエルディア復権派がいる?

過去回と重ねられている描写

グリシャも壁の外へ行きたいと願っていた

内容

マーレにも壁があった。父も息子も同じように壁の外へ出ようとする気持ちがあった。

1巻1話「二千年後の君へ」

単行本、別冊マガジン掲載時の情報

タイトル

第86話「あの日」

That Day
公開
別冊少年マガジン:2016年11月号
発売日:2016年10月8日()
コミックス
発売日:2016年12月9日()

サブタイトル「あの日」の意味

グリシャの運命を決定づけた、妹フェイを連れて収容区の壁の外へ出たあの日。

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