第70話「いつか見た夢」
概要
オルブド区にてロッド巨人を討伐し、ヒストリアが女王になってから2ヶ月後。
ヒストリアは壁内のあらゆる場所から孤児や困窮者を牧場に集めて面倒を見ていた。その慎ましく健気な姿から巷で牛飼いの女神様と呼ばれるようになる。
王政に倒れ兵政権が誕生し壁内の世界は変革の時を迎える。旧体制が粛清されことで人類の中枢を担っていた人材を失ったが、一部の中央憲兵によって秘密裏に保持されていた技術が民間や兵団に還元されたり、レイス領地の地下空間の光る鉱石はエネルギー資源として有効活用されるようになるなど得たものも多かった。
エレンが得た硬質化の能力は壁の穴を塞ぐことはもちろん、その性質を応用し壁の上から巨人のうなじを貫く強力な兵器を生み出した。兵団は兵士が戦わずして大量の巨人を駆除する術を手に入れたことになる。
ウォール・マリア奪還に向けて楽観的な雰囲気が高まっていく中、エレンは悩んでいた。あれほど憎んでいた巨人の正体が人間であること、自分自身が巨人であること、敵は一体誰なのか。
エレンがロッドとヒストリアと接触した時に掘り起こされたグリシャの記憶の中に登場した調査兵団の謎の男。この男が何か重要な秘密を知っているに違いない。
この回で張られていた伏線
エルヴィンの夢と地下室
ザックレーのセリフより。エルヴィンの夢とエレン宅の地下室にはどのような関係があるのか
あの槍&例の新兵器
マルロが興奮してしゃべる新兵器「あの槍」&エルヴィンが会議で言った「例の新兵器」
思春期特有の精神疾患
ジャンが悩むエレンに対して「思春期特有の精神疾患か」と言う。
ヒストリアの手ばっかり握りやがって
ジャンのセリフ。記憶を思い出すためにヒストリアを触るエレンを揶揄している
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この回で回収された伏線
なんの成果も得られませんでした
「なんの成果も!!得られませんでした!!」と言う兵士
1巻1話「二千年後の君へ」
正体はキース・シャーディス教官。このときは12代目の調査兵団団長だった。
入る兵団を間違えたマルロ
マルロのセリフ「俺は腐った憲兵を正したくて憲兵を選んだ…けど…入る兵団を間違えたよ…」
15巻59話「外道の魂」
マルロは元々憲兵に疑問を抱いていた。クーデター後に調査兵団に移籍する。
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謎
獣の巨人VS鎧の巨人
なぜ獣の巨人と鎧の巨人が戦っていたの?
ライナーやジーク達の目的はエレンから「始祖の巨人の力」を奪って故郷に帰ること。しかしライナーとベルトルトは同時に捕まったアニを助けたかったので、どうするかを戦って決めていた。結果ライナーが負けたので却下された。
単行本、別冊マガジン掲載時の情報
タイトル | 第70話「いつか見た夢」A Dream I Once Had |
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公開 | 別冊少年マガジン:2015年7月号 発売日:2015年6月9日(火) |
コミックス | 発売日:2015年8月7日(金) |
サブタイトル「いつか見た夢」の意味
人類の悲願であるウォール・マリア奪還、エルヴィンの子供の頃からの夢、ユミルが巨人として壁外を彷徨っていた時に見た悪夢、エレンが見たグリシャの記憶