第66話「願い」
概要
注射の針を腕に刺し、今まさに液体が注入されようとしているとき、ヒストリアは姉フリーダとユミルの言葉を思い出す。
なぜ姉さんは全ての巨人を支配する力を手に入れたにも拘わらず戦わなかったのか?
ロッドは自分もかつてヒストリアと同じような疑問を持ち、何度も父に訴えたという。しかし最後まで受け入れられなかった。巨人を継承した弟ウーリも娘フリーダも同じだった。
巨人の力を手に入れた者は「神」である。神が「戦わない」と判断するのなら、我々はそれに従いただ祈るのみ。それがロッドの結論だった。
ヒストリアは父の望む自分であろうとし神を宿す使命を受け入れようとするが、ユミルの「胸を張って生きろ」という言葉を思い出し、注射器を放り出してロッドを背負い投げ。そしてロッドから鍵を奪いエレンを解放しようとする。
追い詰められたロッドは割れた注射器から漏れ出た液体を舐めて巨人化。
ようやくリヴァイ班がエレンの元に到着するが、ロッド巨人によって地下空洞が崩壊し始め誰も助かりそうにない。
エレンは足元に「ヨロイ」と描かれた瓶が転がっていることに気づき、瓶を噛み砕いて巨人化する。
この回で張られていた伏線
神だ
ロッド・レイスが「神だ」と言うコマは鎖に繋がれたエレンの後ろ姿が描かれている。
最低最悪の超悪い子
ヒストリアのセリフ「むしろ人類なんか嫌いだ!!巨人に滅ぼされたらいいんだ!!つまり私は人類の敵!!わかる!?最低最悪の超悪い子!!」
ヨロイブラウンはどこからきた
ヨロイブラウンの瓶
硬質化を身に着けたエレン
エレンはヨロイブラウンを飲めば硬質化を使えるとわかっていた?
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謎
ヨロイブラウンが転がり込む奇蹟
なぜヨロイブラウンの瓶が都合良くエレンの足元に転がってきた?
ロッドのバッグにたくさん瓶が入っていたと思われる。硬質化は多くの知性巨人が身につけているお手頃なオプションのようなのでバッグに複数入っていたとしても不思議ではない。つまり偶然ではあるものの、そこそこ確率の高い偶然だったのかもしれない。とはいえ、何かトリックがありそうで想像が膨らむ描写ではある。
単行本、別冊マガジン掲載時の情報
タイトル | 第66話「願い」Wish |
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公開 | 別冊少年マガジン:2015年3月号 発売日:2015年2月9日(月) |
コミックス | 発売日:2015年4月9日(木) |
サブタイトル「願い」の意味
ヒストリア、エレン、ユミル、ロッドらの願い