第63話「鎖」
概要
冒頭、13巻53話でエレンの記憶にふと現れた黒髪の女性が登場。
エレンの背中に触れたロッド・レイスとヒストリア。エレンがグリシャに注射を打たれたときの記憶を思い出す一方、ヒストリアは異母姉フリーダのことを思い出していた。
ロッド・レイスによれば、フリーダはヒストリアのために自分の記憶の部分だけを消していた。ところがエレンに触れたことによって記憶の蓋が開いた、ということらしい。
ヒストリアはフリーダに会ってお礼がしたいと言うが、フリーダはもうこの世にはいない。なぜなら、5年前にこの場所でグリシャがフリーダから巨人の力を奪い、殺していたから。
一方、クーデター組。ザックレーは王政幹部の貴族を独自に開発した芸術椅子にセットし拷問。
結果、「レイス家は人類の記憶を都合よく改竄できる」ことが判明。しかも王政幹部ら一部の血族はその影響を受けないらしい。彼らが権力を握っていたのはこのためだった。
エルヴィンの父が立てた仮説は見事に当たっていた。
ハンジ&リヴァイ班がレイス家礼拝堂に向かう道中。ケニーのフルネームが発覚したことにより注目ワードと化した「アッカーマン」についてミカサとリヴァイの会話が弾む。
舞台は再びエレン達の居る謎の空間。ロッド・レイスがバッグから取り出したものは…。
この回で張られていた伏線
なぜグリシャはフリーダから巨人の力を奪ったのか?
グリシャがフリーダから巨人の力を奪った目的は?
なぜフリーダの巨人は弱いのか
なぜ無敵のはずのフリーダがグリシャにあっさり食われてしまったのか?
奇しくも生き残ったロッド・レイス
ロッド曰く「奇しくもその場から生き残ったのは私だけだった…」
王さま
ケニーはロッド・レイスのことを「王さま」と呼んでいる。
奴隷用の血
ザックレーに芸術品にされた貴族が言ったセリフ「お前のその血は奴隷用の血だ… 我々名家の血筋とは違ってな…」
レイス家による人類の記憶の改竄
ピクシスのセリフ「レイス家は人類の記憶を都合よく改竄できるというわけじゃ」「しかも奴らを含む一部の血族はそれに影響されないといった口振りじゃったぞ」
壁内貴族の血統
壁内貴族の人種は?
アッカーマン一族の迫害。ミカサ編
アッカーマン家は都市部で迫害を受け、壁の端に追い詰められた。ミカサの父はなぜ迫害されているのか理由を知らない。
東洋の一族の迫害。ミカサ編
東洋人であるミカサの母は人種の違いから街に居場所を失い、壁の端に追い詰められた
全話 伏線一覧へ↩
この回で回収された伏線
アッカーマンの特性?
ミカサ覚醒の瞬間
2巻6話「少女が見た世界」
リヴァイ曰く、リヴァイやケニーは力に目覚めた瞬間があったことを自覚している。ミカサも人攫いとの戦いのときに覚醒したと自覚している。このような描写・セリフからアッカーマン一族はあるとき力に目覚めてすごく強くなる、と考えられている。
鏡に映る黒髪の女性
エレンの記憶に登場した鏡に映る黒髪の女性
13巻53話「狼煙(信じるバカ ※連載時)」
女性はフリーダ。始祖の巨人継承者であり、ヒストリアの異母姉。だからエレンは一瞬ヒストリアだと思った。
ヒストリアの「おねえちゃん」
ヒストリアが「おねえちゃん」と呼ぶ黒髪の女性。53話でエレンの記憶に登場する女性と同じ人物。
13巻54話「反撃の場所」
黒髪の女性はフリーダ。ヒストリアの異母姉。
記憶の改竄
黒髪の「おねえちゃん」がヒストリアの記憶を消している
13巻54話「反撃の場所」
おねえちゃんはフリーダ。壁の王が巨人の力で壁内人類の記憶を改竄していたことを示唆している。
エルヴィンの父の仮説を裏付ける出来事
エルヴィンの父の仮説は「壁内人類は記憶を改竄された」というもの。叫びの力とどんな関係がある?
14巻55話「痛み」
エレンや女型の巨人は「巨人」を操った。ラガコ村の件で「巨人の正体は人間」だとほぼ確定。ならば巨人の力で「人間」を操ることも理論上は可能だとエルヴィンは考えている。
全話 伏線一覧へ↩
謎
アッカーマン一族の迫害。リヴァイ編
ミカサのセリフ「アッカーマン家は都市部で迫害を受けていたと聞きました」&力に目覚める感覚の話
この時点でリヴァイは自分の姓がアッカーマンだとは知らない。しかし自分と母の境遇や、一緒に暮らしていたケニーの姓がアッカーマンであること、そして「力に目覚める感覚」を総合して考えると、リヴァイは自分もアッカーマンだと確信したはず。
アッカーマンの覚醒
リヴァイのセリフ「その瞬間が俺にもあった」
アッカーマン一族の中には、突如力に目覚める者がいる。
単行本、別冊マガジン掲載時の情報
タイトル | 第63話「鎖」Chains |
---|---|
公開 | 別冊少年マガジン:2014年12月号 発売日:2014年11月8日(土) |
コミックス | 発売日:2015年4月9日(木) |
サブタイトル「鎖」の意味
エレンを拘束する鎖。ヒストリアを縛り付けるレイス家。