第10話「左腕の行方」

概要

エレンの回想からスタート。アルミンを巨人の口から出して助けたものの、代わりに自分が飲み込まれてしまう。

巨人の胃袋の中で悔し涙を流しながら手首から先を失った左腕を天に伸ばし無念の思いを絶叫するエレン。すると…エレンが巨人に変身し、巨人の体を突き破って外に出てきた。

怒りに任せて次々と巨人を倒していくが…ふと気がつくと自分はアルミンに肩を抱かれ、少し離れた前方にミカサが立っている。そして3人を大量の兵士が囲んで剣を向けていた。なぜこんな状況になっているのか、エレンにはさっぱりわからない。

上官や兵士たちは、突然現れた人間なのか巨人なのかよくわからない化け物のようなエレンに対して戸惑い、敵意を抱き、怯えている。

ミカサは反抗的な態度を取り、アルミンは話し合いたいがどうすることも出来ない。

ミカサと共に戦っていた先輩兵士は理解を示し上官に進言するも聞き入れてもらえず、一方的に攻撃しようとしてくる。

今にも砲撃合図を出しそうな上官。

壁の上に逃げようとミカサがエレンを抱えたとき、エレンは首からぶら下がる鍵を見て父との会話を思い出す。

大砲が放たれた瞬間、エレンが手を噛むと…

この回で張られていた伏線

彼らの記憶

使い方は彼らの記憶が教えてくれるだろう

ミカサやアルミン…みんなを救いたいなら

「ミカサやアルミン…みんなを救いたいなら」

この力を支配しなくてはならない

お前はこの力を…支配しなくてはならない

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アルミンの記憶喪失?

エレンが初めて巨人化した際、アルミンは現場にいた模様。

考察

「巨人が巨人の中から出てきた」という衝撃的な出来事が目の前で起きていたにも関わらずアルミンはそのことについて語った場面はない。ショックで意識が飛んでいた?

地下室の鍵

グリシャのセリフ「鍵を見るたびに思い出せ」

考察

エピソード記憶的な。巨人継承時の記憶はなくなる(薄くなる?)ことを示唆

エレンの頭痛

ミカサに担がれた際、鍵を見てグリシャの言葉を思い出して頭痛発症。

考察

PTSD?おそらく、父を食って自分が巨人になったこと、さらにその奥に隠されている辛い記憶を遠ざけようとして頭が痛くなっていると思われる。

単行本、別冊マガジン掲載時の情報

タイトル

第10話「左腕の行方」

Where's the Left Arm?
公開
別冊少年マガジン:2010年7月号
発売日:2010年6月9日()
コミックス
発売日:2010年12月9日()

サブタイトル「左腕の行方」の意味

エレンはアルミンを助けた時に左腕を巨人に食い千切られている。エレンが巨人の胃の中で初めて巨人化した時、切断面から新たに手腕が再生して変身した。そしてミカサとアルミンを守るために砲弾を防いだ時に使ったのも左腕だった。

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