第6話「少女が見た世界」
概要
トロスト区攻防戦③。
ミカサの回想。舞台は844年(超大型巨人襲来の1年前)のこと。
ミカサ宅に盗賊が現れ両親を殺害。目的は「東洋人」を都の地下街で売るため。
壁内の東洋人は絶滅しており唯一の純血がミカサの母だったが、盗賊は抵抗されたことに焦って殺害してしまう。やむを得ずハーフのミカサを攫ってきた。
ちょうどその日は医者であるエレンの父がミカサの家に往診に訪れたが、既に両親は殺害された後だった。エレン父は憲兵団を呼んで捜査を要請し、エレンには麓で待っているように指示。
しかし、エレンの様子がおかしい。目を見開いて返事をしない。
エレン父が憲兵団と共に捜査をしている間、エレンは1人でミカサの居場所を突き止めてしまう。
エレンはアジトに潜入すると迷子のフリをして1人目の盗賊に近づき喉を切り裂く。今度は退くフリをして即席で作ったであろうヤリで2人目を一突き。
ミカサの拘束縄を解き、その場を立ち去ろうとするが3人目が現れて首を締められて大ピンチ。
気絶しそうになりながらもミカサに「戦え!」と鼓舞するが、ミカサは震えて動けない。
しかし、エレンが意識を失うとミカサが覚醒。
自分が今まで物事の一面しか見ておらず、実は弱肉強食の残酷な世界に生きていることに気づいた瞬間に全身に力が溢れ、盗賊の心臓を背中から一突きでとらえる。
駆けつけた憲兵団がその惨状に驚く中、エレンの父はエレンを咎める。
エレンは「有害な獣(ケダモノ)を駆除した!!たまたま人と格好が似ていただけだ!!」と言い、憲兵団に頼っていては間に合わなかったと主張。とにかくミカサを早く助けてやりたい一心だった。
両親を失い、不安に怯え寒がるミカサにマフラーを巻いてあげるエレン。以来、ミカサはイェーガー家に引き取られ家族となる。
場面は再び現在のトロスト区へ。
事件のことを思い出しながら、エレンを心の拠り所として戦うミカサ。まだエレンが巨人に食われたことを知らない。
この回で張られていた伏線
東洋の一族
東洋の一族は壁の中に逃げてきた?
戦え戦え
エレンのセリフ「戦え戦え」
エレンの気質
大人相手に臆せず、容赦せず惨殺
アッカーマンの特性?
ミカサ覚醒の瞬間
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この回で回収された伏線
ミカサの頭痛①
ハンネスに助けられた後、ミカサが頭痛発症。セリフ「…あぁ また これか…」
1巻2話「その日」
ミカサは以前に両親を失っている。その事件がきっかけでエレンと一緒に暮らすようになった。「また家族を失った」という意味での“また”であると考えられる。
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謎
なぜエレンはミカサの居場所がわかったのか?
エレンがミカサがいる山小屋に向かう前、何かに取り憑かれたような表情をしている
何かを感じているように見える。ミカサの家に向かう途中に見ていただけという可能性もある。
ミカサの頭痛③
山小屋で横たわっているミカサの頭に被る形でズキンズキンの効果音
頭痛というか、殴られたりした怪我の影響?
単行本、別冊マガジン掲載時の情報
タイトル | 第6話「少女が見た世界」The World that Girl Saw |
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公開 | 別冊少年マガジン:2010年3月号 発売日:2010年2月9日(火) |
コミックス | 発売日:2010年7月16日(金) |
サブタイトル「少女が見た世界」の意味
ミカサの回想。ミカサは世界の残酷さを何度も見ていたにも関わらず目を背けていたことに気づく。