第5話「絶望の中で鈍く光る」
概要
トロスト区攻防戦②。最前線では絶えず砲弾を撃っているが大した時間稼ぎにならず、傷が回復した巨人は次々と壁内へ侵入してくる。
自分を庇ってエレンが巨人に食われたことにショックを受けて呆然とするアルミン。他のメンバーもみんな食われてしまった。たった4話で主人公が離脱するまさかの展開。
班員の死を思い出し、ビビって何も出来なかった自分を責めるアルミン。我を忘れてしばらく座り込んでいた風なのに巨人に襲われなかったのが謎。そばかす女が残酷な正論をまくし立てるが、コニーはアルミンを心配して手を差し伸べる。
しかしアルミンはコニーの手を取らない。自分が守られる存在であることが耐えられなかったからである。
弱肉強食の世界の中で自分は常に弱者であり、ことある毎にエレンとミカサが助けてくれたことを回想する。
2人のようにあろうと強がった結果、何も出来ず自分のせいでエレンを失った。
自分が今で勘違いしたこと、この世界が最初から地獄であることを思い知ってしまった。
追い打ちを掛けるように同期の死亡現場に立ち会うアルミン。フランツが下半身を失っているにも拘わらず、混乱のため事態を飲み込めず人工呼吸と心臓マッサージを繰り返す恋人ハンナ…。
一方ミカサ。
街の商会のボスが大荷物を移動させているせいで住民の避難が遅れている場面に遭遇。
群衆に近づく巨人を間一髪で倒し、商会のボスを一喝。
その場に居合わせた母娘に感謝され、敬礼で返した後、頭痛(手首痛?)が始まり844年の回想へ。
844年は超大型巨人襲来の1年前のこと。
ミカサの両親と思われる人物と3人で自宅に居る風景。母から右手首に一族の印らしき刺青を入れられる。
そこへエレンとエレンの父が訪問すると、ミカサの両親が血を流して倒れている…
この回で張られていた伏線
頑固なアルミン②
コニーの手を取らないアルミン
住民の避難を遅らせた商会のボス
大荷物のせいでトロスト区の住民の避難を遅らせミカサに殺されそうになる男。一見意地汚い資本家のように見えるが…
死体がどうやってしゃべるの?
ミカサのセリフ「死体がどうやってしゃべるの?」
ミカサが助けた少女
ミカサが助けた少女と母。
東洋の一族の家紋
母から受け継いだ刺青
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この回で回収された伏線
頑固なアルミン①
エレンが手を差し伸べているのに1人で立つアルミン
1巻1話「二千年後の君へ」
アルミンは強いエレンとミカサを尊敬していると同時に劣等感も抱いている。自分も強くありたいので助けられてばかりいることを不満に思っている。アルミンは基本的に自己評価が低い。
頑固なアルミン②
コニーの手を取らないアルミン
2巻5話「絶望の中で鈍く光る」
助けられるのが嫌い
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謎
なぜアルミンは巨人に襲われなかった?
アルミンはエレンに助けられた後しばらく同じ場所に居続けた模様。近くに居た同じ班のメンバーは全滅。なぜアルミンだけが無事で居られたのか?
何か巨人のセンサーに引っ掛からなくなった理由がある?巨人の唾液まみれになったから?巨人化したエレンが周辺の巨人を倒してくれた?
844
数字のコマ844
おそらく年号であり844年という意味。844のコマ以降は1話の845年の1年前に起きた出来事を描いている。
ミカサの手首痛 or 頭痛?②
ズキズキという効果音と共に包帯を巻いたミカサの手首がアップで描かれている。が、その後のコマでは頭痛も発症しているように見える。
回想の出だしはミカサの母がミカサの右手首に刺青を彫ったところ。なのでおそらくこの場面のミカサは手首に痛みを感じている?微妙。
単行本、別冊マガジン掲載時の情報
タイトル | 第5話「絶望の中で鈍く光る」A Dull Glow in the Midst of Despair |
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公開 | 別冊少年マガジン:2010年2月号 発売日:2010年1月9日(土) |
コミックス | 発売日:2010年7月16日(金) |
サブタイトル「絶望の中で鈍く光る」の意味
アルミンをはじめ兵士たちが巨人に蹂躙され絶望を感じる一方、精鋭部隊のイアンや避難する住民たちはミカサに希望を見出す。