第1話「二千年後の君へ」
概要
その日、人類は思い出した。ヤツらに支配されていた恐怖を……鳥籠の中にとらわれていた屈辱を……
記念すべき第1話。
主人公・エレンと幼なじみのアルミン、ミカサの3人の前に、巨人が突然現れる場面から物語は始まる。
エレンが住む街は壁に囲まれた特殊な環境(街というか、農地など含め人間の活動範囲全体が壁に囲まれている)で、壁の高さはなんと50m。その高い高い壁から頭ひとつ出るほど大きな巨人が現れて場面転換。
調査兵団と巨人の戦い
翼のマークが描かれたマントを羽織り、馬に乗った兵士たち(調査兵団)の戦い。兵士たちはだだっ広い平野から森の中へ向かい、巨人と戦闘。
引き金のついた鉄砲のような刀のような不思議な武器をつけた調査兵団が、馬から飛び出して巨人に飛びかったところでまた場面転換……。
エレンの夢?「いってらっしゃい」の謎……
さっきの戦いはエレンの夢なのでは?と思わせるような場面。
「いってらっしゃい エレン」とミカサのような少女。
目が覚めると、少女よりも少し髪が長いミカサがエレンの目の前に立っている。
「長い夢を見ていたような気がする」
ミカサに泣いていることを指摘されるが、何故なのかエレン本人はよくわかっていない様子。
「壁に囲まれた世界で暮らす主人公・エレン VS 壁の外からやってくる巨人」 というのが最初に示される構図。
秘密の地下室
壁を整備する「駐屯兵団」のハンネスとの会話。たとえ壁の外に出られなくても安全で平和に暮らせればそれで良いという考えのハンネスに向かって「それじゃあまるで家畜」だと言うエレン。
エレンが憧れるのは壁の外へ出ようとする「調査兵団」であり、何も知らず一生壁の中で過ごすのが耐えられない。
壁の外で巨人と戦い、何の成果も上げられずボロボロになって帰ってくる調査兵団の姿を見てもその考えは変わらない。
そんなエレンを見て父は診療から帰ったら ずっと秘密にしていた地下室を見せてやる と言う。
壁の外へ出たい少年
エレンと同様に幼馴染のアルミンもまた壁の外へ出ようとする考えを持っている。いじめっ子達に馬鹿にされても決して屈しない。
アルミンによると、この世界が100年もの間ずっと平和だったのは、人間が下手に外へ出ようとして巨人を壁の中に侵入させるスキを作らなかったことが大きいらしい。
そして、王政府の方針として 外の世界に興味を持つこと自体がタブー となっている。
エレンはビビり過ぎだと王を批判するが、アルミンは何か隠された理由があると考えている様子。
そして冒頭の巨人出現の場面へ…
この回で張られていた伏線
二千年後の君へ
サブタイトル「二千年後の君へ」の意味は?
壁の上から顔を覗かせる巨人
冒頭で壁の上から顔を覗かせる巨人の正体
見開きページの巨人の足跡
巨人の足跡が1歩しか無いように見える
エルヴィン
冒頭で謎の巨人と戦う調査兵団の中の1人。5ページ目「戦闘用意!!」のコマの兵士
「いってらっしゃい」セリフと女性の正体
ミカサらしき女性が「いってらっしゃい エレン」と言う場面。エレンの想定より髪が短い。いつ、どこの場面の記憶?
「いってらっしゃい」を見た人は誰?
「いってらっしゃい」を見ている人(記憶の持ち主)は誰?
エレンの長い夢
エレンは長い夢を見ていた?
木に彫られた十文字(十字架)
エレンが寝ていた木の幹に十文字が彫られている
髪が伸びていないか? その1
エレンのセリフ「ミカサ……お前…髪が伸びてないか…?」
髪が伸びていないか? その2
「ミカサ……お前…髪が伸びてないか…?」のセリフの主。
エレンの涙
エレンは起きた後なぜ涙を流していたの?
なんの成果も得られませんでした
「なんの成果も!!得られませんでした!!」と言う兵士
「地下室を見せてやろう」のときのグリシャ
顔上半分が隠れている。なぜグリシャの視線がはっきりと描かれていないのか?
人が人と違うのは…
アルミンは「人類はいずれ外の世界に行くべきだ」という意見を持っているが、街の子供達に異端者と呼ばれ、いじめられている。
頑固なアルミン①
エレンが手を差し伸べているのに1人で立つアルミン
ドォ!ビリビリ
巨人が現れたときの音。ドォ!ビリビリ
鳥籠 その1
なぜ人類が鳥籠に囚われる?
鳥籠 その2
なぜ人類が鳥籠に囚われる?
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謎
2000年問題
「13(始祖ユミルの寿命) + 13x145(歴代始祖) + 102(壁内歴史~845のエレン継承まで) = 2000年ぴったりになる」という説があるが……
エレン→グリシャ→フリーダ→ウーリ…と現在から遡ると歴代始祖の部分で計算が合わなくなる。仮に作者が2000年ぴったりに設定しているのであれば、上の説では材料不足ということになる。
調査兵団と戦う坊主の巨人
顔も見えず何かありそうな雰囲気が漂っている
不明。丸坊主の巨人=「地鳴らし」するエレン、調査兵団=エレンを止めに行ったアルミンたち、最後に斬りかかる兵士モーゼス=ミカサと考えれば、最後の戦いを暗示していると捉えられなくもない。
13ページ目の下の「-13-」
「いってらっしゃい」のページには -13- とページ数が書かれている。他のページに表記は無い。
北欧神話でラグナロク勃発の起因となる出来事に絡む数字。キリスト教文化等で不吉な数字とされる。古代よく使われた60進数では12が区切りになるが13はその調和を崩すという理由から。13のページ表記が何かの伏線だと言われていたりする。強いて言うなら、何か大きな変化が起きるタイミングの象徴・予兆など。知性巨人の寿命が13年、エルヴィンが13代目の団長、〇〇が13で割り切れる等々…。ちなみにマガポケ版の1話の当該ページに -13- の表記は最初から無い。
エレンは予知夢(未来の記憶)を見ていた?
なぜ進撃の巨人継承前の10歳のエレンが未来の出来事を夢で見るのか?
①そもそも記憶に過去未来は関係ない?②この場面も道か何かだから予知夢ではない?(131話のアルミン、132話のハンジ、138話のミカサと似たパターン)③夢の中身を覚えていないのだから予知夢とか未来の記憶とは違うもの?…いずれにせよ、エレンがこの夢を記憶として認識したのは進撃の巨人を継承した後の勲章授与式なのでおかしくないといえばおかしくない
「いってらっしゃい」アニメとの違い
アニメ Final Season 完結編前編の冒頭では、「いってらっしゃい(これは大人のミカサ)」の後に10歳のミカサが10歳のエレンの顔に触っているように見える(138話のエレンは顔に巨人化跡があるが、アニメのエレンにはそれがない)
些細な違いだが、もし意味があるとすれば、10歳のミカサとエレンはキスをしていたのかもしれない。そしてそれが10歳のエレンが「いってらっしゃい」を見たきっかけになった?
木の枝が9本
エレンが寝ていた木の枝が9本
九つの知性巨人の暗喩?
845のコマ
845の意味は?前後のコマとの関係は?
アニメで「845年」と言っているのでおそらく年号。ただし、原作中で「今は〇〇年」だとか言うセリフは出てきていない。845のコマの後は845年の出来事を描いていると思われる。しかし845のコマの前がいつの場面なのかは謎
家畜を嫌悪するエレン
なぜエレンから「家畜」という言葉が出てくるのか
「地獄の自由か、奴隷の幸福」でいうとエレンにとって家畜は奴隷の象徴だから?始祖ユミルの影響があるのかもしれない。
町山智浩と言う男がいる - 現在進行中の黒歴史(作者・諫山創先生のブログ)
兵士ブラウン
兵士ブラウン(モーゼス)とは?
不明。ライナー・ブラウンと何か関係があるかもしれない
アルミンの予言
アルミンのセリフ「100年壁が壊されなかったからといって 今日壊されない保証なんかどこにもないのに」
アルミンは未来の記憶が見えている?エレン or 始祖ユミルと繋がっている?
風見鶏
アルミンは一目散に人混みの方へ走っていくが、エレンは風見鶏に気を取られて足を止める。
鳥関係の伏線?
人類とは?
人類とは?
このときは壁内人類を指している。壁外の世界が明らかになると「壁内」と「壁外」の違いが浮き彫りになり、人類の解釈も変わってくる。
単行本、別冊マガジン掲載時の情報
タイトル | 第1話「二千年後の君へ」To You, 2,000 Years From Now |
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公開 | 別冊少年マガジン:2009年10月号 発売日:2009年9月9日(水) |
コミックス | 発売日:2010年3月17日(水) |
サブタイトル「二千年後の君へ」の意味
122話「二千年前の君から」と対になっている。始祖ユミルから二千年後のエレンへ。