ライナー・ブラウン Reiner-Braun

マーレ国出身、鎧の巨人の継承者。マーレ人父親とエルディア人の母カリナとのハーフ。

始祖の巨人奪還を果たすためパラディ島に送り込まれたマーレ軍の戦士の1人。

エレンの故郷シガンシナ区の壁を破壊し、壁内人類を不幸のどん底に突き落とした真犯人。当時なんと若干12歳。

マーレ戦士隊の中ではドベのノロマ泣き虫、マルセルを失う原因になったクソ野郎。パラディ島調査兵団内では情に厚く面倒見の良い頼れる兄貴分的存在だったが、正体がバレた後は裏切り者のクソ野郎。

パラディ島に長く居過ぎたせいで、「壁を壊す戦士」と「壁を守る兵士」がこんがらがって人格が崩壊してしまう。

マーレ国にとっては悲願である始祖奪還作戦の中心人物であり(結果的に)、パラディ島にとっては多くの仲間を殺した諸悪の根源であるため登場回数は多い。更に作者の寵愛により細かい表情の変化に膨大なコマ数を割かれる優遇っぷり。

もはや主人公。エレンやガビとの対比的な描かれ方をするためどんどん存在感を増していく。

パラディ島での出来事がトラウマとなっており、数々の罪に苦しみ精神的にも限界を超えている。本人は早く死にたい裁かれたいと願っているが、寄ってたかってみんなが彼を守るのでなかなか楽にさせてもらえない。

ヒストリアのことが好きで、本名が明かされた後もクリスタ呼びに拘っていた。

エレンに「お前はオレと同じだ」と好意的な態度を取られているが、ライナー本人は理由がわからず困惑し続けている。

基本情報

名前
ライナー・ブラウン
Reiner Braun
性別男性
人種マーレ国エルディア人
巨人
鎧の巨人
身長185()cm
体重95kg
生年月日8月1日
年齢
17歳 (850年)
21歳 (854年)
出身地
マーレ国レベリオ収容区
(ウォール・マリア南東の山奥の村)

ライナー・ブラウンの遍歴

少年時代に思い描いた夢

マーレ人の父親とエルディア人の母のもとに生まれるが、マーレ国内でマーレ人とエルディア人の混血はタブー。母と2人で暮らしていた。

戦士となり名誉マーレ人の称号を得ることで、家族3人の暮らしが実現すると信じたライナー少年。特別な才能はなかったが、強い目的意識を持ち、必死の努力と人一倍マーレへの忠誠心を示して見事戦士の座を勝ち取り鎧の巨人を継承。始祖奪還作戦のメンバーに選ばれる。

パラディ島潜入直前、名誉マーレ人の肩書を手土産に父の元を訪れ、一緒に暮らすよう訴えるが無碍に断られ厳しい現実を知ったライナー少年。失意のどん底のまま出港の日を迎える。

始祖奪還作戦。パラディ島突入後

上陸初日の夜、鎧の巨人の継承はマルセルによる印象操作であったことが明かされ、謝罪される。理由はマルセルが弟ポルコを守りたかったからだと言う。

ライナーは世界を救う英雄になるため、そして家族3人で暮らすため、戦士の座が欲しくてたまらなかった。だからなぜ謝られるのかさっぱりわからない。そういえばベルトルトも言っていた。「13年しかないけどいいの?家族と一緒に暮らしたいんでしょ?」と。

翌朝、前夜のことを考えながらボサッと歩いていたら、突然無垢の巨人に襲われる。

そして、リーダー・マルセルが自分を庇って巨人に食われてしまう。マルセルを失うということは、顎の巨人も同時に失うことになる。大失態だ。

アニやベルトルトからは引き返すように諭されたが、強引に2人を説得して壁への突撃。自らが英雄になるために。

英雄になるために希望の扉をこじ開ける

自分勝手だろうか。都合の良い話だろうか。

これはエルディア人として生まれたがために差別に苦しみ、家族で暮らすというささやかな願いも叶わず、人生踏んだり蹴ったりの小学6年生の少年が、世界を救うことで英雄となり幸せを勝ち取るために一縷の望みを掛けて下した決断である。

母カリナはなぜ叶うことのない夢を見ていたのか。名誉マーレ人になったとしても父と一緒に暮らすことなど出来ないと初めから知っていながら、なぜ自分を戦士にさせようとしたのか。

なぜマルセルは自分に謝るのか。そしてなぜ自分を庇ったのか。

わからない。何が何だかわからない。だから、このままでは終われない。

訓練兵入団。頼れる兄貴のライナー

壁の破壊後は島内の人間として潜伏し始祖の巨人に関する情報を集めていたが、2年経っても満足のいく成果は得られず。

手ぶらで帰ることは死を意味する。なんとかして始祖の巨人を奪還しなければならない。最後の手段として兵団に志願することを決意。

訓練兵時代は情に厚く面倒見の良い兄貴的存在として仲間から慕われており、強い目的意識を持つ主人公のエレンとも共感し合う仲であった。

長い間兵団に所属してたせいで、「壁を壊す戦士」と「壁を守る兵士」が干渉し合い人格崩壊を起こしまう。本人はどちらが本当の自分か区別がつかず支離滅裂な言動が見られるようになり、同じく兵団に潜入していたマーレの戦士ベルトルトとアニは困惑する様子が描かれている。

結果的にこの人格崩壊はパラディ島民だけでなく読者をも騙す巧妙な仕掛けとなっていた。

始祖の巨人を発見?

上陸から5年、なんの成果も得られなかったライナー。

もはやヤケクソ気味にストヘス区の壁破壊を企てるライナー。

エレンが巨人化したことで、ついに始祖の手がかりを掴んだライナー。

マーレが保持する6体の巨人、タイバー家の戦槌の巨人、残すは「始祖の巨人」か「進撃の巨人」しかいない。エレンはどっちか、あるいは両方か。千載一遇のチャンスに心躍るライナー。

自分の正体が鎧の巨人であることを明かす

始祖か進撃かどっちかわからないがとりあえずエレンを誘拐することに決定。鈍足の男子2人では心許ないので機動力のあるアニの女型の巨人で決行。しかし失敗。

アニの安否がわからないまま、ライナーとベルトルトは拘束された上にウトガルド城で巨人に襲われる散々な状況。

しかしそこでジーク先輩・獣の巨人を発見。再び希望の火が灯る。更にマルセルを食った顎の巨人(ユミル)まで現れた。やるなら今しかねえ。

読者にとってはあまりにも唐突、しかしライナーにとってはまさにドンピシャのタイミングで自らの正体暴露。

エレンが始祖の巨人であることが確定

鎧の巨人ライナー VS エレン巨人の対決。この頃は始祖の巨人も進撃の巨人も謎のまま。

アニがエレンに格闘術を教えてしまったために大ピンチを招く。絞め技で殺されかけるがベルトルトの捨て身の作戦により見事エレン奪取に成功、ついでにユミルも捕獲。

誘拐中、アニが捕まっていること、エレンが座標を持っていることが判明。

エルヴィン団長の奇策にやられ、エレンを逃すばかりか自分たちの命まで失いかける大ピンチに陥るが、ユミルのおかげで生き延びる。

そしてシガンシナ区での決戦へ…。

雷槍で滅多打ちにされるライナー

壁の中に隠れていたことをアルミンに見破られ、出てきた瞬間リヴァイ兵長に首を串刺しにされるライナー…。

鉄壁の鎧のはずが、調査兵団の新兵器「雷槍」によって簡単に鎧を破壊された挙げ句、ダウンした姿を見て104期生が同情の涙を浮かべる…。

ベルトルトのヘルプにより復活したものの、やっぱりまた雷槍に撃ち抜かれゲームオーバー。ユミルの手紙をハンジに渡すのが精一杯。焦げ焦げのアルミンにみんな注意が向いたおかげで車力に救出してもらう。

病むライナー

マルセルはユミルに食われ死亡。アニは捕まって結晶化。ベルトルトはアルミンに食われて死亡。始祖奪還計画に参加したメンバーは尽く消え、結局1人だけマーレに帰ることになったライナー。

鎧の巨人剥奪(つまり死刑)をなんとか逃れ、戦争で活躍することで立場を回復していく。

パラディ島での出来事がトラウマとなり、精神的限界突破。みんな良いやつだったなんて口が避けても言えず、1人苦しむ日々。母もガビも心配している。

大人になって現実を知り、エルディア人が置かれている状況も理解した。自殺未遂を起こすほど追い込まれているライナー。

しかし、ガビやファルコらがいる。後輩たちに自分と同じ地獄のような目に合わせる訳にはいかない。と再び立ち上がる素振りを見せる…が、わかっちゃいるけどもう戦いたくない…。

エレンに再会。共感されまくる

レベリオ収容区の祭事にてエレンと再会。ビビりまくって冷静さを失う。

「子供だもん、何も知らなかっただもん、世界を救うためだもん。仕方なかったよなあ?」と言われ、つい本音を暴露してしまう。

「英雄になりたかった…」

全部私のせいです。だから殺して下さい。お願いします。

エレンに「やっぱりお前はオレと同じだ」と言われ、困惑する天然エレンポイント製造工場ライナー。自ら選んだ地獄を突き進む男の中の男。

ライナアアアアアアアアアアアアアア

エレンが巨人化してレベリオ収容区をめちゃくちゃにしても、やっぱり戦いたくないライナー。申し訳程度にファルコを守ってだんまりを決め込む。

しかし、仲間が次々とやられ絶望的な状況となり、子供たちの必死の叫びに応じてしぶしぶ巨人化。鎧もまとわず、顔はそのままという奇抜な見た目で登場。

エレンにぶっ飛ばされながらも、なんとかポルコを救出して最低限の仕事をする。

再びトラウマのパラディ島へ

地鳴らし阻止ため、再びパラディ島へ。「このままモタモタしていてはジークの思うつぼ。先手必勝」と経験者は語る。

またまたシガンシナ区でエレンと決戦。全然歯が立たないものの必死に食らいつく。

脊髄液ワインで無垢の巨人と化したファルコに噛みつかれたとき「やっと死ねる」と恍惚の表情を浮かべるもポルコに横取りされる…。

マルセル、ユミル、ポルコ…3代に渡りライナーのために犠牲になる顎の巨人たち。ファルコの身が心配…。

地鳴らし発動でアイデンティティの喪失

地鳴らし発動により、壁内の巨人は愚かライナーの鎧の結晶化まで解かれてしまう。これではもはや鎧の巨人とは呼べない。

救ったはずのガビに庇われ、しばし眠りにつく。

サンドバック時代の到来

結晶化が解かれ復活したアニに蹴り起こされる。

マルコの死の真相を知ったジャンにボコボコにされる。そして翌朝容赦なく叩き起こされる。

ライナーの戦いは続く…

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