エルヴィン・スミス Erwin Smith

調査兵団第13代団長。

モデルはウォッチメンのオジマンディアス。

初登場の場面は1巻1話の1ページ目。当時(845年)の団長キース・シャーディスやモーゼス・ブラウンと共に謎の丸坊主巨人と戦っている。

団長に相応しいリーダーシップ、カリスマ性、優れた頭脳、胆力の持ち主。

時には冷酷で非情な決断をするが、兵士からの信頼は厚い。アルミン曰く「大事なものを捨てることができる人」「化け物を凌ぐ必要に迫られたらのなら人間性を捨て去ることのできる人」である。

エルヴィンが考案した長距離索敵陣形によって、先代キース・シャーディスの頃に比べると劇的に生存率が上がった、という描写がある。平気で仲間を犠牲にする血も涙もない鬼軍曹的なイメージもあるが、人情や精神論に頼らず根本的な戦略のところで大量の兵士の命を救っているところが彼の素晴らしさである。一流のギャンブラーは勝率を0.1%上げるために全力で準備する。

が、人類のために戦っていると見せかけて、実は自分と父との夢、および知的好奇心のためという部分が大きい。当然人類のためというのもあるはずだが、彼が成してきた数々の偉業が実は地下室で仮説の答え合わせするためだと思って作品を読み返すとなかなか感慨深い。

早くから身内に敵がいることを見抜いており、女型の巨人を捕獲するために多くの兵士に作戦内容を知らせずに壁外調査に出たり、ストヘス区の街中で巨人同士の戦闘を仕掛けるのなどして多くの犠牲を出す。

ライナーたちに誘拐されたエレンを奪還する際は、危険を顧みず大量の巨人を引き連れてライナーに突進したり、右腕を巨人に噛まれたまま兵士に突撃を指示するなど、狂った覚悟を見せる。最終的には自らの一太刀でベルトルトからエレンを奪い返す。

ウォール・マリア奪還(地下室に行く)ためには絶対に巨人の力を持つエレンを手放したくない、そして自由に作戦を実行するため、ついにクーデターを起こして中央政府の貴族たちを引きずり下ろし兵政権を確立。

ウォール・マリア最終奪還作戦の最中、獣の巨人の投石によって絶望的な状況になるが、リヴァイに背中を押され地下室への思いを断ち切り、新兵を説き伏せるために一流の詐欺師のごとく方便を並べ、共に特攻。

投石を受けて瀕死となるが特攻隊の生き残りのフロックに発見され、巨人化注射による復活が試みられるかと思われた。しかしリヴァイは同時に瀕死状態にあったアルミンに注射を打つことを選択。最期は朦朧とする意識の中、幼い頃の夢への強い思いを見せて死亡。悲願達成ならず。

基本情報

名前
エルヴィン・スミス
Erwin Smith
性別男性
人種パラディ島エルディア人
身長188cm
体重92kg
生年月日10月14日
年齢
不明
出身地
パラディ島内
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