ダズ Daz
104期訓練兵団卒業生。
ほうれい線が特徴的で老けて見えるが、年齢不詳。訓練兵の同期は必ずしも皆同じ年齢ではないので彼が既に30歳以上だったとしても不思議ではない。
初登場は3巻11話「応える」
怯えてばかりの役立たずとして描かれているが元々意欲は強いらしい。
訓練兵時代は、評価欲しさに厳しい雪山訓練に志願し、ついて行けずに倒れるがユミルとクリスタのおかげで命を救われる。
トロスト区攻防戦で仲間が目の前で巨人に食われたが、そのことに悲しみも憎しみも感じず自分じゃなくて良かったと思い、さらに自分の仕事は巨人に食われるまで戦わされることであると気づいてしまう。そして、どうせ巨人に食い殺されるくらいなら、と自決しようするがマルコに止められる。
大岩で穴を塞ぐ奪還作戦の前、逃げ出そうとするがピクシスの演説で思い留まり作戦に参加する。その後どうなったか不明だったが32巻128話「裏切り者」でサムエルと共に再登場。おそらく卒業後は駐屯兵団に所属しており、後にイェーガー派に加入したと思われる。
「お前らが裏切ってたらどうしていいかわかんねぇし…」というセリフにあるように、アルミン達ならエレンの虐殺を止めようとするのではないかと予測しつつも、仲間として衝突するのは避けたい思いがあった模様。
イェーガー派は地鳴らし推進の立場であるが、彼はそれが「虐殺」であることを理解しており、彼なりに葛藤があったようである。
サムエルはアルミンを撃ったが、ダズは土壇場でも結局引き金を引くことは出来ず、コニーに射殺されてしまう。最後は手を伸ばすアルミンに見届けられ海の底へ沈んでいった。
決して強い人間ではないものの島を守るために戦う意欲を持ち、それ故に生まれる様々な葛藤を抱えながら奮闘して来たが、ピクシスやフロックといった強烈な先導者の作る大きな流れに逆らえず振り回され続けた挙げ句、仲間に殺されるという皮肉な最期であった。