アニメ最終回の追加セリフ「何度も試みては失望した 未来の記憶は寸分違わぬまま 起こることは変わらなかった」について
エレン「もう…何度も …何度も試みては失望したが 未来の記憶は寸分違わぬまま 起こることは変わらなかった…」
エレンはラムジーを助けたときのような経験を何度もしたということを示しています。
エレンが勲章授与式で見た未来の記憶の中の1つに「自分がラムジーを助けるのだろうと予測できる内容の記憶」があった。しかし、エレンはそんなのは偽善だと思って助けるのをやめようとする。そうやって一旦躊躇したものの、結局放っておけなくて助けてしまい、「未来は変わらないらしい」と痛感した。
このように「自分が見た未来の記憶の1つ1つ」に対して、それとは違う結果になるような行動を取ってみたが何もかも “寸分違わぬまま” 記憶通りになってしまう、という経験を何度もしたということです。
ちなみに、このオリジナルのセリフによってアニメ版と原作とで解釈が変わる訳ではありません。原作ではセリフによる説明がないだけで、やっていることは同じです。
過去に遡って何度もやり直した…ではない
エレンは過去に遡って何度もやり直した――色々なパターンを試したけれど最もマシな未来がこれだった…ということではありません。
そもそもエレンが意図的に過去に介入して望み通りに改変できるなんて話はどこにも出てきていませんので、最初から成立しない仮定です。
仮に過去に遡ることができたみなしても、「未来の記憶は “寸分違わぬまま” 起こることは変わらなかった」のだから、エレンは唯一用意されている道と全く同じ道程を何回も経験したことになってしまいます。
したがって、複数の選択肢を試して最善策を選んだという話ではないということになります。
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